西アフリカでも西部に位置するモーリタニアは、国土の9割以上がサハラ砂漠という国。ここはアラブとアフリカの文化が交わる地であり、イスラム教が広く布教されてきました。各地には遊牧民による交易都市の遺構が残っていて、海岸には絶滅危惧種の生物が暮らす海などがありますが、どんな世界遺産があるでしょうか?
ここでは、モーリタニアの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
バン・ダルガン国立公園
モーリタニア北西部に広がる国立公園で、ここは1万4000平方kmもの敷地を持ち、砂丘や沿岸の沼地、小さな島々、そして、海域も含めて世界遺産に登録。ここは暖流と寒流がぶつかる土地で魚類が多く生息しています。海域は大陸から約60km離れていても水深が5mというほどの遠浅の海となっているというのが特徴。
渡り鳥が多く立ち寄ち寄る越冬地としても有名で、絶滅危惧種のチチュウカイモンクアザラシの生息地となっています。
詳細はこちら↓
ウアダン、シンゲッティ、ティシット、ウアラタの古いクスール
モーリタニア各地に残るウアダン、シンゲッティ、ティシット、ウアラタのクサール(旧市街)は、もともとは北アフリカから西アフリカ各地を結ぶ、サハラ砂漠の交易ルートの中継地として建造されました。
これらの都市は12〜16世紀にかけて発展し、クサールと呼ばれる旧市街が残っています。ここには四角いミナレットのあるモスクや狭い通りが広がっていて、西サハラの遊牧民の伝統的な文化と生活を今に残すもの。
詳細はこちら↓
世界遺産マニアの結論と感想
モーリタニアの世界遺産としては2件登録。数は少ないものの、砂漠の国だけにキャラバンが立ち寄った交易都市と、貴重な海洋生物が暮らす国立公園があり、他の国にはない個性的な遺産があるのが魅力です!
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。