現在の日本は26もの世界遺産(2024年現在)が登録されていて、各地に世界遺産だらけのイメージがありますが…実は世界遺産に登録されていない県は結構あったりします!
ここでは、世界遺産に登録されていない県を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
宮城県
宮城県は東北地方でも南東部にあり、県庁所在地である仙台市は東北でも最大規模の都市。一方、東側は太平洋に面していて、西側は奥羽山脈に接していて、自然豊かなエリアでもあります。
杜の都・仙台や松尾芭蕉など多くの歌が詠まれた松島などがあることで有名ではあるものの、世界遺産はまだありません。
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山形県
山形県は東北地方でも南西に位置しています。県内の大半が山地となっていて、森林の割合は75%と自然豊かなエリア。江戸時代は、山形藩や米沢藩、庄内藩、新庄藩などが多く点在するエリアだったことから、各地に歴史的建造物が残っています。
山寺こと立石寺で松尾芭蕉が俳句を詠んだことでも有名。各地に美しい建造物があるものの、世界遺産に登録された建物は一つもないのです。
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福島県
東北地方でも最も南側に位置していて、関東地方とも接しているのが福島県。全国でも3位の面積を誇り、東京都心からもアクセスが良いことから、スパリゾートハワイアンズや磐梯熱海温泉など人気の温泉地があることでも知られます。
五色沼や猪苗代湖など自然豊かである一方、大内宿といった宿場町など江戸時代の風景が今でも残っていることで有名ではありますが、世界遺産はまだ誕生していません。
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茨城県
茨城県は関東地方も東北部に位置する県で、西部と北部は山岳地帯である一方、東部と南部は平野が広がっています。よって、各エリアはさまざまな自然景観が広がり、ひたちなか市の国営ひたち海浜公園やつくば市の筑波山などのスポットが豊富。
水戸黄門のルーツである水戸徳川家が治めていた土地で、日本三名園・偕楽園や美しい景観が続く袋田の滝があるものの、世界遺産は登録されていないのです。
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埼玉県
関東地方でも中央部に位置する埼玉県。西部の秩父地域は山岳地帯ですが、それ以外は関東平野の一部となっていて、農地が多く広がっています。江戸時代は宿場町が多く築かれ、特に川越は小江戸と呼ばれるほどに繁栄し、今も当時の町並みが見られることから人気の高いエリア。
美しい自然の中に有名な神社がある秩父など、お手軽に訪れることができる観光地があるのですが、世界遺産はまだ存在していません。
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千葉県
関東地方でも南東に位置し、房総半島が大部分を占める千葉県。西側は東京からのアクセスも良く、ベッドタウンやディズニーランドなどの日帰りできるエンタメ施設なども多いのが特徴です。
歴史的な建造物というと成田山新勝寺があることでも有名ですね。房総半島には鋸山や亀岩の洞窟といったユニークな自然が見られるものの、世界遺産は未登録。
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神奈川県
関東地方の南西部に位置する神奈川県は、人口は全国でも2位と首都圏の中でも重要なエリアでもあります。ここは古くから相模国の中心で、やがて鎌倉幕府が開かれると、 鎌倉は武士の都として繁栄しました。
横浜や箱根など、東京から気軽に訪れることができる観光地があり、鎌倉は古くから世界遺産の暫定リストに登録されているものの、県内には世界遺産はまだ誕生していないのです。
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新潟県
新潟県は北陸地方の北東に位置していて、日本海で面していて県境には山脈が連なるという自然豊かなエリア。実はかつては日本一人口が多い県であっただけに農業が盛んで、北前船で大いに繁栄したこともあり、その時代の建造物が残っていることも。
日本海に浮かぶ佐渡ヶ島の金山は、2010年には「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」として、世界遺産の暫定リストに登録されましたが、まだ正式に登録されていません。
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長野県
長野県は中部地方に位置し、海のない内陸県であるものの、全国でも4位の面積を誇る広大なエリア。かつては信濃国と呼ばれ、東日本と西日本を結ぶエリアだったことから、道が多く築かれ、各地に宿場町などが残っています。
上田城、善光寺、諏訪大社など、各地に歴史溢れる建造物があり、松本城は世界遺産の暫定リストに推薦される予定があるものの、世界遺産はまだ誕生していません。
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愛知県
愛知県は中部地方でも南西部に位置し、日本で4番目に人口が多い県。県庁所在地のある名古屋市を含めた西側は平地が広がっていて、東部は山々が連なっているものの、海岸沿いは東海道が続き、宿場町が多いエリア。
徳川家康が生まれた岡崎城や、尾張徳川家の居城・ 名古屋城など、有名な城は県内にありますが、これらは未登録。犬山城は世界遺産の暫定リスト入りを目指しているので、世界遺産候補となっている唯一の城でもあります。
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石川県
石川県は北陸地方にあり、かつては北部の能登国と南部の加賀国に分かれていました。能登半島は丘陵地帯が続き、美しい海食崖や棚田などがあることで有名。加賀地方は、「加賀百万石」で知られる金沢の城下町があることで知られ、山岳地帯であることから温泉地が多いのも特徴です。
金沢市には兼六園やひがし茶屋街など、古くから残る歴史地区があることで有名ですが、世界遺産はまだ存在していません。
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福井県
福井県は北陸地方でも最も西側に位置していて、おもに北側の越前国と南側の若狭国の2つのエリアに分かれています。
山々と日本海に面していることから美しい自然が広がっているのが特徴。日本のマチュピチュと呼ばれる越前大野城や名勝・ 東尋坊など、有名な観光スポットがあるものの、世界遺産に登録されたスポットはまだありません。
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岡山県
岡山県は中国地方でも南東部に位置していて、関西地方と四国地方を結ぶエリアでもあります。東部の備前、西部の備中、北部の美作に分かれていて、それぞれに文化が異なるというのも特徴。
岡山といえば、桃太郎伝説の発祥の地としても有名。池田氏によって発展した岡山城と後楽園、幕府の天領であり、物資の集積地であった倉敷などもありますが、これらは世界遺産として登録されていません。
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鳥取県
鳥取県は中国地方の北東部にあり、東西に細長い県。因幡の白兎の舞台となったというほどに歴史が深く、日本海に面した海岸沿いには、県のシンボル・鳥取砂丘や白兎海岸などの景勝地が続いています。中部には白壁土蔵群で有名な倉吉市、西部には中国地方最高峰の大山(標高1729m)などのスポットが続きます。
県の中央部にある三徳山は、2001年から登録運動が行われていたものの、2008年に文化庁から暫定リストの記載が見送りとなっています。
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徳島県
四国の東部に位置する徳島県は、古くは阿波国と呼ばれ、近畿地方に近いことから文化も影響を受けています。県面積の約75%の森林を占めていて、山岳地帯が多いのが特徴。そのため美しい自然が残されていて、淡路島との間の鳴門海峡は大きな渦潮が発生することで有名で、観光地となっています。
鳴門海峡の渦潮は、世界遺産登録を目指しているものの、まだ暫定リストには登録されていないといった段階。
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香川県
香川県は四国地方でも北東部に位置していて、47都道府県でも最も面積が狭い県。南部は山がちですが、北部は讃岐平野が広がっていて、瀬戸内海には小さな島が110近くも点在します。
一方、アートの島として有名な直島や、オリーブと醤油で知られる小豆島など、離島巡りが楽しめるのも魅力ではありますが、世界遺産はまだ存在していません。
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愛媛県
愛媛県は四国の北西部に位置していて、四国でも最大の人口を誇るエリア。かつては伊予国と呼ばれ、多くのエリアが瀬戸内海と面しているため、文化面においても広島県との結びつきが多いというのが特徴です。
県庁所在地の松山は、開湯は縄文時代といわれる道後温泉があり、現存天守が残る松山城があることでも有名。とはいえ、世界遺産に登録されたスポットはありません。
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高知県
高知県は四国地方の南部に位置していて、東西に細長いのが特徴。意外な話ですが、山地率は89%と全国でも有数の山岳地帯が多いエリアで、そういった環境もあり、水量豊富な川が多く流れていて、特に四万十川は絶景が続くことで知られます。
高知県といえば、 坂本龍馬の出身地であることで知られ、龍馬ゆかりの桂浜はあまりにも有名。しかし、世界遺産にはまだ存在していません。
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大分県
大分県は、九州地方の北東部に位置していて、九州本土最高峰の中岳(1791m)に代表されるようにほとんどが山岳地帯。そういった環境もあり、温泉地の数が多く、源泉の数は日本一で、別府や由布院など、エンタメ施設が充実した温泉地があることも知られます。
温泉で有名である一方、 別府地獄めぐりや宇佐神宮など、観光名所もあるものの、これらは世界遺産としては登録されていません。
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宮崎県
宮崎県は九州地方の南東部に位置し、県の約75%が山岳地帯というほどに山が多いエリアでもあります。古くは日向国と呼ばれていて、江戸時代は天領と小藩に分割されていました。県の北西部にある高千穂は、天孫降臨神話が残っていて、天岩戸神社や高千穂神社などがあることでも有名。
南国の気候で沿岸には美しいビーチがあるものの、世界遺産に登録されているスポットはまだ誕生していないのです。
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世界遺産マニアの結論と感想
2024年現在、世界遺産がない県は20もあります。意外にも多いと感じますが、実はそれぞれの県で世界遺産候補である暫定リストに推薦するスポットも多く存在します。そのうち、都道府県すべてに世界遺産があるなんて日が来るかもしれませんね!
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。