エジプトの絶景が楽しめる世界遺産はここ!それぞれを一覧にして世界遺産マニアが解説

  • URLをコピーしました!

エジプトの絶景というと、ギザのピラミッドのイメージがありますね。エジプトの遺産は美しくはあるのですが、その中でも「絶景」が満喫できる遺産はどんなものでしょうか?

ここでは、絶景が楽しめるエジプトの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。

目次

メンフィスとその墓地遺跡-ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯

メンフィスはギザから南へ約20km、ナイル川の西側に位置する遺跡。紀元前3000年頃にエジプト第1王朝がこの地で設立されたとされ、ナイル川はこの周囲でデルタ地域に入るため、エジプト全域を統治するのに最適の地でした。

このエリアには、世界の七不思議の一つ、ギザの大ピラミッドを含め、多数のピラミッド、マスタバ(長方形の墳墓)や神殿など…南のダハシュールまでさまざまな建造物が登録されています。

ギザの三大ピラミッド

画像素材:shutterstock

カイロ市内の南西部にあるギザは、第4王朝のファラオであるクフ王、カフラー王、メンカウラー王の3つのピラミッドがあることが有名。一般的に「ピラミッド」というと、この3つを示すことが多いですね。特にカフラー王の河岸神殿も登録されており、参道の横に位置する「ギザの大スフィンクス」も世界遺産に登録されています。

詳細はこちら↓

あわせて読みたい
エジプトの世界遺産「ギザの三大ピラミッド」とは?世界遺産マニアが解説 ギザの三大ピラミッドは「メンフィスとその墓地遺跡-ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯」の構成遺産の一つ。第4王朝のファラオであるクフ王、カフラー王、メンカウラー王の3つのピラミッドが並ぶことから、三大ピラミッドと呼ばれます。ところで、ギザの三大ピラミッドはなぜ世界遺産なのでしょうか? ここではギザの三大ピラミッドがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ギザの三大ピラミッドについて詳しくなること間違なし!

サッカーラ(サッカラ)

画像素材:shutterstock

メンフィスから約6kmの距離にある丘の上にある遺跡郡。第2王朝から墓地として使用されただけあって、広大なエリアに多くのピラミッドが点在しています。

最も有名なのは、ジェセル王の階段ピラミッド。これはマスタバを重ねた構造になっていて、世界最古のピラミッドであり、サッカーラで最も高いピラミッドでもあります。第4王朝時代には使用されませんでしたが、第5王朝〜第6王朝のピラミッドが残っています。

詳細はこちら↓

あわせて読みたい
エジプトの世界遺産「サッカラ(サッカーラ)遺跡」とは?世界遺産マニアが解説 サッカラ(サッカーラ)遺跡は「メンフィスとその墓地遺跡-ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯」の構成遺産の一つ。サッカラは、ジェセル王の階段ピラミッドがあることで有名で、古代エジプトでもかなり古い時代から続く埋葬地。ところで、サッカラはなぜ世界遺産なのでしょうか? ここではサッカラがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、サッカラについて詳しくなること間違なし!

古代都市テーベとその墓地遺跡

首都カイロからナイル川沿いに南へ約760km。現在はルクソールという名前の街ですが、ここはかつてエジプト中王国・新王国時代の首都として栄えたテーベがありました。

カルナック神殿などの巨大な神殿や、ファラオたちが眠る王家の谷などが残り、エジプト文明が最も栄えていた時代の人々の生活や建築技術などが今でも見られます。

カルナック神殿

画像素材:AdobeStock

ルクソール市街から北へ約3kmにある、古代エジプトでも最大規模の神殿。エジプト中王国時代から建造が始まり、アメン・ラー神、コンス神、ムト神、モンチ神の神殿や聖域など、さなざまな建造物の集合体でもあります。最大の神殿はアメン神殿。ここは当時信仰されていた最高神アメン・ラーに捧げられた神殿で、2000年近くも増改築が行われています。

最大の見所は、面積5000平方mを越える大列柱室で、高さ12〜21mの巨大な柱が134本もり、これは紀元前14世紀に第18王朝のアメンホテプ3世が着工し、紀元前13世紀に第19王朝のラムセス2世(紀元前1303年頃〜紀元前1213年頃)の時代に完成したもの。

詳細はこちら↓

あわせて読みたい
エジプトの世界遺産「カルナック神殿」とは?スフィンクス参道を含めて世界遺産マニアが解説 カルナック神殿は「古代都市テーベとその墓地遺跡」の構成遺産の一つ。ここはエジプト中王国から末期王朝時代まで、最高神アメン・ラー神をまつるために、歴代のファラオが増築を続けた巨大な神殿です。ところで、カルナック神殿はなぜ世界遺産なのでしょうか? ここではカルナック神殿がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、カルナック神殿について詳しくなること間違なし!

メムノンの巨像(アメンホテプ3世の葬祭殿)

画像素材:shutterstock

かつては第18王朝のアメンホテプ3世の葬祭殿の入口にあった2体の像。高さ18mの像はアメンホテプ3世を型どったものではあるものの、紀元前1世紀にヒビが入り、夜明けに温度差によって音が発するようになると、それがギリシャ神話に登場するメムノンをイメージすることから、この名が付けられました。

アブ・シンベル神殿

画像素材:shutterstock

エジプトの最南端にあるナセル湖に位置するアブ・シンベル。ここはエジプト新王国時代、第19王朝のラムセス2世によって建造したアブ・シンベル神殿があることで有名。神殿は紀元前1264年頃から約20年かけて建造されたと考えられ、大神殿と小神殿の2つに分かれています。

詳細はこちら↓

あわせて読みたい
エジプトの世界遺産「アブ・シンベル神殿」とは?引っ越しも含めて世界遺産マニアが解説 アブ・シンベル神殿は「アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群」の構成遺産の一つ。エジプト南部の国境近くにある巨大な神殿であり、これは第19王朝のファラオであった征服王・ラムセス2世の権威を示すもの。ところで、アブ・シンベル神殿はなぜ世界遺産なのでしょうか? ここではアブ・シンベル神殿がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、アブ・シンベル神殿について詳しくなること間違なし!

ワディ・アル・ヒタン(クジラの谷)

画像素材:shutterstock

ワディ・アル・ヒタンは、首都カイロから南西約150kmの地点にある、ファイユーム県に属する砂漠地帯。ここは4000万年前はテチス海と呼ばれる、浅い海が広がっていたことから、バシロサウルスというクジラの祖先にあたる大型哺乳類が生息していました。

ここで発見された化石は、陸の哺乳類が海洋哺乳類へと進化する過程が分かるという点で非常に貴重なもの。

詳細はこちら↓

あわせて読みたい
エジプトの世界遺産「ワディ・アル・ヒタン(クジラの谷)」とは?世界遺産マニアが解説 ワディ・アル・ヒタンというのは、アラビア語で「クジラの谷」という意味。エジプトの西方砂漠には、かつては浅い海が広がっているエリアがあり、ここは現生のクジラの祖先であるバシロサウルスと呼ばれる後ろ足のあるクジラ類がかつて生息していました。ここで発見された化石は、陸の哺乳類が海洋哺乳類へと進化する過程が分かるという点で非常に貴重なもの。 ここではワディ・アル・ヒタン(クジラの谷)がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ワディ・アル・ヒタンについて詳しくなること間違なし!

シダテル(カイロ)

画像素材:shutterstock

カイロの南東部にあるムカッタムの丘の上に築かれた城塞。ここは12世紀にアイユーブ朝の始祖サラディンに築かれ、その後、19世紀まで700年近く宮殿が置かれていました。19世紀前半にムハンマド・アリー朝のムハンマド・アリーによって古い建物が壊され、現在見られるものはこの時代のもの。敷地内には4つのモスクが点在し、かつての宮殿は博物館として公開。

丘の上にあるだけに、カイロのイスラム地区を一望でき、ミナレットが並ぶその姿は圧巻!

詳細はこちら↓

あわせて読みたい
エジプトの世界遺産「シダテル(カイロ)」とは?世界遺産マニアが解説 シダテルは「カイロ歴史地区」の構成遺産の一つ。カイロのイスラム地区の丘の上に築かれた要塞であり、現在はムハンマド・アリー朝時代のモスクや宮殿などが点在しています。ところで、シダテルはなぜ世界遺産なのでしょうか? ここではシダテルがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、シダテルについて詳しくなること間違なし!

世界遺産マニアの結論と感想

エジプトの世界遺産はどれも貴重な遺産ばかりですが、その中でも世界でも滅多に見られない絶景をピックアップ。しかし、これはほんの一部…。まだまだ絶景は続くので、ぜひ自分のお気に入りの遺産を探してみてくださいね!

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1200以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

目次