メキシコの絶景というと、石を積み上げたピラミッドや美しい大聖堂といったイメージがありますね。メキシコの遺産は美しくはあるのですが、その中でも「絶景」が満喫できる遺産はどんなものでしょうか?
ここでは、絶景が楽しめるメキシコの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
目次
グアナフアト歴史地区と鉱山
画像素材:shutterstockメキシコ中央部の標高2100mのアナアク高原にある小さな鉱山町。16世紀にスペイン人が、この地で銀鉱脈を発見したことで、急激に移住者が増加。その後、教会が建造され、人口は10万人に達するほどに。
18世紀には世界の4分の1の銀がここから採掘されるほどに繁栄し、町にはバロック様式や新古典主義様式の優雅な建築物が残っています。
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あわせて読みたい メキシコの世界遺産「グアナフアト歴史地区と鉱山」とは?世界遺産マニアが解説 グアナフアトは、メキシコ中央部の標高2100mのアナワク高原にある小さな鉱山町。ここは、16世紀初頭にスペイン人によって銀鉱山が発見された後、町が設立されました。18世紀には世界の4分の1の銀がここから採掘されるほどに繁栄し、町にはバロック様式や新古典主義様式の優雅な建築物が残っています。 ここでは、グアナフアト歴史地区と鉱山がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、グアナフアト歴史地区と鉱山について詳しくなること間違なし! 古代都市チチェン・イッツァ


画像素材:shutterstockユカタン半島の北部・ユカタン州の州都メリダから東へ約120km。チチェン・イッツァとは、チチェン(泉のほとり)、イッツァ(魔術師)の組み合わせで、「泉のほとりの魔術師」という意味。街はセノーテと呼ばれる地下泉の上に築かれているために、この名が付けられています。
遺跡は北部の8〜10世紀に築かれたトルテカ期のもの、そして、南部には10〜13世紀に築かれたプウク期のものに2つに分けられています。ここには、長期に渡って栄えた形跡が残り、天文台や階段状のピラミッドなど、マヤ・トルテカ文明の宇宙観が見られる建築物が点在。
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あわせて読みたい メキシコの世界遺産「古代都市チチェン・イッツァ」とは?その歴史と遺跡について世界遺産マニアが解説 メキシコの東端・ユカタン半島北部にあるチチェン・イッツァは、マヤ文明の中でも中心都市でした。遺跡には、長期に渡って栄えた形跡が残り、天文台や階段状のピラミッドなど、マヤ・トルテカ文明の宇宙観が見られる建築物が残っています。 ここでは、古代都市チチェン・イッツァがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、チチェン・イッツァについて詳しくなること間違なし! 古代都市テオティワカン


画像素材:shutterstockメキシコ中央部、首都メキシコシティから北東へ約50kmにある都市遺跡。後にこの地を支配したメシカ人(アステカ人)によって、「神々の都市(テオティワカン)」と呼ばれるようになったもの。ここは1〜7世紀に栄えましたが、12世紀には既に廃墟となり、遺跡になりました。
ここには太陽と月のピラミッドなどの600基のピラミッドやケツァルコアトルの神殿が、整然と並んでいます。テオティワカンには高度な文明があったとされ、この都市で生まれた文化や芸術は中米一帯に広がっていきました。
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あわせて読みたい メキシコの世界遺産「古代都市テオティワカン」とは?テオティワカン文明も含めて世界遺産マニアが解説 首都メキシコシティから北東へ約50kmにあるのが、1〜7世紀に栄えたテオティワカン文明の都市遺跡。ここには太陽と月のピラミッドなどの600基のピラミッドやケツァルコアトルの神殿が、整然と並んでいます。ここには高度な文明があったとされ、この都市で生まれた文化や芸術は中米一帯に広がっていきました。 ここでは、古代都市テオティワカンがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。テオティワカンこれを読めば、について詳しくなること間違なし! サン・ミゲルの要塞都市とヘスス・ナサレノ・デ・アトトニルコの聖地


画像素材:shutterstockメキシコ中央にあるグアナフアト州のサン・ミゲル・デ・アジェンデの歴史地区。ここは16世紀にメキシコ・シティからアメリカ合衆国南部を結ぶ「内陸部の王の道」というルートを防御するために、メキシコ副王によって設立されました。現在残る建造物は18世紀のメキシコ・バロック様式で作られたもの。
中心部から14km北にあるヘスス・ナサレノ・デ・アトトニルコは聖地となっていて、教会や礼拝堂にある壁画はメキシコ・バロック様式の傑作でもあります。
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あわせて読みたい メキシコの世界遺産「サン・ミゲルの要塞都市とヘスス・ナサレノ・デ・アトトニルコの聖地」とは?世界... メキシコ中央部にある要塞都市サン・ミゲル・デ・アジェンデ」は、メキシコ・シティかららアメリカ合衆国南部を結ぶ「内陸部の王の道」を保護するために16世紀に設立。現在残る建造物は18世紀のメキシコ・バロック様式で作られたもの。中心部から14km北にあるヘスス・ナサレノ・デ・アトトニルコは聖地となっていて、教会や礼拝堂にある壁画はメキシコ・バロック様式の傑作でもあります。 ここではサン・ミゲルの要塞都市とヘスス・ナサレノ・デ・アトトニルコの聖地がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、サン・ミゲルとヘスス・ナサレノ・デ・アトトニルコについて詳しくなること間違なし! エル・ピナカテとアルタル大砂漠の生物圏保護区


画像素材:shutterstockメキシコ北西部にあり、東側は黒と赤の溶岩流と砂漠が細長く続くエリアが見られる「エル・ピナカテ(ピナカテーカ楯状火山)」と西側には絶え間なく変化する砂丘が続く「グラン・アルタル砂漠」の2つが世界遺産に登録。
ここは黒と赤の溶岩流と砂漠が細長く続き、楯状火山(底面積の広い火山)が見られ、巨大で広いという完全な円形のクレーターが10箇所も広がっています。
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あわせて読みたい メキシコの世界遺産「エル・ピナカテとアルタル大砂漠の生物圏保護区」とは?世界遺産マニアが解説 メキシコ北西部にあり、東側は黒と赤の溶岩流と砂漠が細長く続くエリアが見られる「エル・ピナカテ(ピナカテーカ楯状火山)」と西側には絶え間なく変化する砂丘が続く「グラン・アルタル砂漠」の2つが世界遺産に登録。ここには縦縞や星型、ドームのような砂丘や花崗岩の山塊などが見られ、完全な円形のクレーターは10箇所も位置し、火山の噴火と崩壊によって形成される美しい景観が並ぶもの。 ここではエル・ピナカテとアルタル大砂漠の生物圏保護区がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、エル・ピナカテとアルタル大砂漠について詳しくなること間違なし! カリフォルニア湾の島々と自然保護区群


画像素材:shutterstockメキシコ北西部にあるカリフォルニア湾は「世界の水族館」と呼ばれるほどに、海洋生物が多く生息するエリア。北はアメリカとの国境近くにあるコロラド川の河口から、南はババ・カリフォルニア半島の先端部から南東270kmの地点まで広がっています。
ここは大陸島と海洋島が同じ海域に存在するという非常に豊かな海で、世界の海洋哺乳類の約40%が生息し、世界のクジラの3分の1がここに住むというほど。
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あわせて読みたい メキシコの世界遺産「カリフォルニア湾の島々と自然保護区群」とは?世界遺産マニアが解説 メキシコ北西部に位置するカリフォルニア湾は、内陸とババ・カリフォリニア半島に囲まれていて、244もの島や小島群、沿岸地域で構成されています。ここは大陸島と海洋島が同じ海域に存在するという非常に豊かな海で、世界の海洋哺乳類の約40%が生息し、世界のクジラの3分の1がここに住むという「世界の水族館」。 ここではカリフォルニア湾の島々と自然保護区群がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、カリフォルニア湾について詳しくなること間違なし! テワカン=クイカトラン渓谷 : メソアメリカの起源となる環境


画像素材:shutterstockメキシコ中南部のプエブラ州とオアハカ州にまたがって登録されていて、サポティトラン・クイカトラン、サン・フアン・ラヤ、プロンの3つのエリアで構成されています。ここは世界で最も柱サボテンが密生する地で、この渓谷では2000種以上の維管束植物が見られるというのが特徴。
リュウゼツランやオーク、北米大陸最古のダムなどが並び、独特の景観が広がっています。
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あわせて読みたい メキシコの世界遺産「テワカン=クイカトラン渓谷 : メソアメリカの起源となる環境」とは?世界遺産マニ... メキシコ中南部にあるテワカンとクイカトランの2つの渓谷には、世界で最も柱サボテンが密生する地。ここはサポティトラン・クイカトラン、サン・フアン・ラヤ、プロンの3つのエリアで構成されていて、ここにはリュウゼツランやオーク、北米大陸最古のダムなどが並び、独特の景観が広がっています。 ここではテワカン=クイカトラン渓谷 : メソアメリカの起源となる環境がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、テワカン=クイカトラン渓谷について詳しくなること間違なし! 古代都市ウシュマル


画像素材:shutterstockユカタン半島の北部の大都市メリダから南へ約80km。ここには、マヤの古典期後期から後古典期まで栄えたウシュマルの遺跡があります。ウシュマルはこの地域の中心都市であったとされ、7〜10世紀に交易で栄えました。
ここではマヤの独自の建築様式、プウク様式の建物が並び、魔法使いのピラミッドなど、精緻なモザイク文様が美しいことで知られます。さらに、建物の配置から高度な天文学を持っていたとされています。
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あわせて読みたい メキシコの世界遺産「古代都市ウシュマル」とは?魔法使いのピラミッドなど世界遺産マニアが解説 ウク様式の建物が並び、魔法使いのピラミッドなど、精緻なモザイク文様が美しいことで知られます。さらに、建物の配置から高度な天文学を持っていたとされています。 ここでは古代都市ウシュマルがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ウシュマルについて詳しくなること間違なし! 世界遺産マニアの結論と感想
メキシコの世界遺産はどれも貴重な遺産ばかりですが、その中でも世界でも滅多に見られない絶景をピックアップ。しかし、これはほんの一部…。まだまだ絶景は続くので、ぜひ自分のお気に入りの遺産を探してみてくださいね!
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。