イランの首都テヘランは、首都としての歴史は新しく、18世紀に開かれたガージャール朝から。テヘランは整然とした町並みでモダンな風景が広がっているので、中心部には古い建造物はほぼありませんが、ガージャール朝時代の宮殿と鉄道路線の2つが世界遺産に登録されています。
ここでは、テヘランの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
ゴレスターン宮殿
テヘランで現存する古い建造物の一つ。ここはサファヴィー朝時代(1501〜1736年)の建造物をベースにガージャール朝のシャー(王)の邸宅兼政庁へと改築され、広大な宮殿へと変貌しました。8つの建造物と中庭で構成され、現在はそのまま美術館として開放されています。
宮殿はペルシャの伝統的な芸術品と工芸品を使用しながらも、18世紀当時のヨーロッパの建築様式を取り入れた先鋭的な建築物でした。
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イラン縦貫鉄道
イラン縦貫鉄道は「縦断鉄道」とも呼ばれ、イラン北部のカスピ海にあるバンダル・トルカマンと南西部にあるペルシャ湾のバンダレ・エマーム・ホメイニーまで接続するという広大な鉄道路線。首都テヘランも経由し、今でもテヘラン発の列車はこの線路を利用しています。
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世界遺産マニアの結論と感想
テヘランはイランでも最大都市ですが、意外と首都としての歴史は浅く、かつての王宮と世界遺産に登録されている鉄道路線が通るというだけなので、テヘラン市の世界遺産としては合計で2つ。ゴレスターン宮殿はわかりやすい世界遺産ですが、イラン縦貫鉄道は鉄道遺産なので…訪れてもちょっと実感が沸かないところ。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。