ベネズエラは南米大陸でも北部に位置する国家。南米でも屈指の自然が豊かな国として知られ、各地を独立させるきっかけを作った英雄シモン・ボリバルの出身地であることでも知られます。そんなベネズエラはいくつ世界遺産があるでしょうか?
ここでは、ベネズエラの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
カナイマ国立公園
ベネズエラ南東部にある「カナイマ国立公園」は、世界最大の落差979mのエンジェルフォール(アンヘルの滝)があることで知られます。公園は熱帯雨林やサバンナなども含まれ、約3万平方km以上の広さで関東地方より少し狭い程度の広さ。人類未踏の地が多くあり、「世界最後の秘境」といわれるほど。
この地に点在するテーブルマウンテンは長年雨風にさらされて、柔らかい地盤だけ崩壊し、固い地盤が残り、テーブル状になったもの。公園内にはテーブルマウンテンが大小100以上あり、先住民ペモン族から「テプイ(神の家)」と崇拝されています。
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コロとその港
コロはカリブ海沿岸に位置し、首都カラカスより約180km西にあるファルコン州の州都です。ここはアンデス山脈の裾野の乾燥地帯にあり、16世紀にスペイン人が築いた都市。かつては砂糖貿易の拠点でもありました。
この街は17世紀にカリブ海に浮かぶ、オランダ領のアンティル諸島(近海のキュラソー島など)との密貿易で栄え、街は先住民の伝統様式とスペインのムデハル様式、オランダのバロック様式が融合した建造物が600も残存しています。
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カラカスの大学都市
首都カラカスの中央部にあるリベルタドル市のベネズエラ中央大学は、独立の英雄であるシモン・ボリバルによって設立された大学。1940〜60年代にかけて、都市計画の一環として、20世紀のベネズエラを代表する建築家カルロス・ラウール・ビリャヌエバによって、校舎や寮、博物館、図書館などがある大学都市が開発されました。
キャンパス内には、アメリカの彫刻家であるアレキサンダー・カルダーの代表作である『雲』と呼ばれる講堂(アウラ・マグナ)や、オリンピックスタジアムなど、近代建築の傑作が多く並んでいます。
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世界遺産マニアの結論と感想
ベネズエラといえば、テーブルマウンテンとエンジェルフォールのあるカナイマ国立公園のイメージがありますが、意外にもコロやカラカスなど、文化遺産もあり、合計で世界遺産は3つに。南米と中米の境界にあることからも歴史が深いというのもベネズエラの特徴なんですよ。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。