マルタ共和国は、イタリアのシチリア島の南部に浮かぶ総面積316平方kmの島国。ここはアラブ勢力やヨーロッパ諸国、聖ヨハネ騎士団など、さまざまなグループに支配されてきました。バレッタは中世の街並みが残ることで有名ですが、世界遺産としてはどんなものが登録されているでしょうか?
ここでは、マルタの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
ハル・サフリエニの地下墳墓
首都バレッタの南に位置する町パオラでは、1902年に紀元前4000〜2500年ころに築かれた地下墳墓が発見されました。ここは丘の上に位置する総面積500平方mもの広大な遺跡。
遺跡は三層構造となっていて、38室ある石室からは7000もの人骨だけでなく、さまざまなものが発掘されています。地下墳墓は、紀元前2350年頃に姿を消した古代マルタの人々の文化を知る手がかりであるという点で重要。
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バレッタ市街
マルタ島の首都であるバレッタは、島の北東部に位置しており、2つの港の間に位置する半島に築かれた要塞都市。聖地エルサレムで活動していた聖ヨハネ騎士団は12世紀以降はオスマン帝国に敗れ、キプロス島、ロドス島へと敗走していき、1530年にマルタ島に本拠地を移しました。
バレッタは、さまざまな支配者によって統治されてきましたが、町中にある建造物は聖ヨハネ騎士団と密接と関わるものが多いのが特徴。旧市街には歴史的建造物が多く立ち並びます。
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マルタの巨石神殿群
マルタ島からすぐ北にあるゴゾ島にはジュガンティーヤという巨石神殿が残り、他にもスコルバ、タルシーン、ハジャイーム、ムナイドラなど、この2つの島々には紀元前4000年〜紀元前3000年ころに建設された青銅器時代の神殿が残っています。
1980年にジュガンティーヤにある2基の巨石神殿が登録された後、1982年には5つの神殿が追加で登録されました。
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世界遺産マニアの結論と感想
マルタは文化遺産が3件登録。製ヨハネ騎士団が統治した要塞都市であるバレッタが有名ですが、島では先史時代から人々が暮らしていたことから、人類の歴史において重要な史跡が2つも登録されているんですよ!
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。