青森県といえば、本州最北端にあり、海に囲まれた自然豊感エリア。八甲田山や下北半島など、絶景が広がっているのが特徴ですが、なんといってもブナの原始林が続く白神山地は世界遺産に登録されていることで有名ですね。そんな青森県には世界遺産はいくつあるでしょうか?
ここでは、青森の世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
目次
白神山地/鰺ヶ沢町・深浦町
白神山地は、青森県南西部から秋田県北西部にまたがる広大なエリアで、東アジア最大のブナの原生林が残る場所。ここは標高100m〜1243mの山岳地帯で、世界遺産に登録されているのは総面積1300平方kmの中の約169.71平方kmの範囲。
ここは氷河期を生き残り、急傾斜が入り組んだ地形にブナの純林が残っていて、東アジアでは他で例を見ない規模になっています。
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北海道・北東北の縄文遺跡群
三内丸山遺跡/青森市
「北海道・北東北の縄文遺跡群」に登録された17の遺跡の中でも唯一、国の特別史跡に指定された、青森県の縄文時代前期〜中期の広大な集落遺跡。特に遺跡のシンボル的な存在が「六本柱建物跡」。ここは高さが14.7mもあり、当時から既に測量の技術があったとされているもの。他にも大型の竪穴式住居跡や高床式倉庫跡など、人口も多かったとされています。
そして、土偶の数も他の遺跡よりも多く発掘されていて、日本最大の板状土偶も発見。しかし、これほどの高度の技術を持つ集落なのになぜ終焉を迎えたのか、今でも分かっていません。
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小牧野遺跡/青森市
縄文時代後期に丘の上に建造されたストーンサークルがある遺跡。環状列石は三重の輪になっていて、さらに一部分が四重となる列石もあり、直径は55mにもなります。石垣のような並べ方は珍しく、「小牧野式」と呼ばれるもの。
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是川遺跡/八戸市
縄文時代前期〜後期の遺跡群で、台地の上に築かれた集落の遺跡。ここで発掘された縄文土器は、香炉形土器など美しい文様の土器が発掘されています。これらは当時の工芸技術が見れらるというもの。
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亀ヶ岡石器時代遺跡/つがる市
縄文時代後期の集落遺跡で、教科書でもおなじみの「遮光器土偶」が発掘されたのがこの地。3000年ほど前から紀元前3世紀まで、南東北から南北海道に広まった土器の様式は「亀ヶ岡式土器」と呼ばれ、その名称の由来となった場所でもあります。
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田小屋野貝塚/つがる市
縄文時代前期から中期までの貝塚遺跡で、日本海側にある珍しい貝塚遺跡。ここではヤマトシジミやイシガイなどが食べられていたということが分かっています。
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大森勝山遺跡/弘前市
縄文時代後期のストーンサークルを中心とした集落遺跡。紀元前2000〜1500年頃に完成したものとされ、保存状態は良好です。周辺には、道具や呪術具などが出土し、大型の竪穴建築物跡も発見。
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二ツ森貝塚/七戸町
縄文時代前期~中期まで使用されていた貝塚。県内で最大の遺跡であると同時に東北でも最大規模です。貝塚の他にも竪穴住居や貯蔵穴もあり、翡翠や黒曜石も見つかり、これらはこの周囲では手に入らないことから交易も盛んであったとされています。
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大平山元I遺跡/外ヶ浜町
旧石器時代後期〜縄文時代初期の遺跡で、土器に付着した炭化物から計測すると、ここに集落があったのは約1万6000~1万5000年前に遡るとされています。そして、世界で最も古い鏃(やじり)まで発見。世界遺産に登録されている構成資産でも最も古い遺跡でもあります。
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世界遺産マニアの結論と感想
青森県の世界遺産としては2件ではありますが、縄文遺跡関連の構成資産として数えると9箇所も登録されています。青森らしくブナの原生林が続く白神山地だけでなく、縄文遺跡が多く登録されているのが特徴です!ぜひディープに楽しんでくださいね。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。