登録区分 | 自然遺産 |
登録基準 | (10) |
登録年 | 2024年 |
ヴィエトレニツァ洞窟は、ボスニア・ヘルツェゴビナ南部にあり、国内最大の洞窟。全長約6100mもあり、洞窟内には鍾乳石や湖、滝などが広がっていて、洞窟で暮らすトログロバイトは85種も生息していて、多種多様な動物が見られるのが特徴。そして、動物の化石も発見されていて、洞窟はさまざまな研究が行われてきました。
ここではヴィエトレニツァ洞窟、ラヴノがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、ヴィエトレニツァ洞窟について詳しくなること間違いなし!
ヴィエトレニツァ洞窟、ラヴノとは?
ボスニア・ヘルツェゴヴィナ南部の村ラヴノの郊外に位置するヴェエトレニツァ洞窟は、合計6100mもの地下水路があり、ここは国内でも最長の洞窟となっています。内部は、鍾乳石や大きな空洞、湖、滝、小川など、さまざまな景観が広がる美しい洞窟。ここは石器時代から人が暮らしていて、1世紀に博物学者・大プリニウスの『自然史』でも「強い旋風が吹く名もなき洞窟」として記録されているほど。20世紀になると、洞窟学者によって研究がされるようになりました。
ここは洞窟などで生活するトログロバイトと呼ばれる動物が85種が生息。温暖な時期でも入口から冷風が吹くというのが特徴で、ここには絶滅したホラアナグマや現在はアフリカ大陸やアジアでしか見られないヒョウの完全骨格も発見されています。
ヴィエトレニツァ洞窟、ラヴノはどんな理由で世界遺産に登録されているの?
ヴィエトレニツァ洞が評価されたのが、以下の点。
登録基準(x)
ヴィエトレニツァ洞窟は、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ最大の洞窟で、地下には非常にさまざまな地下生物が暮らしていて、特に地下水生動物にとって、世界で重要な生物多様性のホットスポットの 1つ。絶滅の危機に瀕している脊椎動物やバルカン半島固有の多様な植物種の生息地であり、古代に絶滅した種の近縁種が発見されているという点で評価されています。
世界遺産マニアの結論と感想
ヴィエトレニツァ洞窟は、国内でも最大の洞窟で、地下には美しい景観が広がっている一方、さまざまなトログロバイトが生息していて、生物多様性が見られるという点で評価されています。
ちなみに、これらは自然遺産であるために文化遺産として登録予定はありませんが、ラヴノにはキリスト教の教会やその遺構などが残されていることでも有名なので、ここもいずれかは世界遺産になるかもしれませんね。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。