登録区分 | 文化遺産 |
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登録基準 | (2),(4) |
登録年 | 1998年 |
フルヴィエールの丘は「リヨン歴史地区」の構成資産の一つ。ここはローマ時代のリヨンの中心部であり、現在は劇場を中心とした遺構と美しい大聖堂があるエリア。ところで、フルヴィエールの丘はなぜ世界遺産なのでしょうか?
ここではフルヴィエールの丘がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、 について詳しくなること間違なし!
フルヴィエールの丘とは?
リヨンの中心部、ソーヌ川の西側に位置する広大な丘は、ローマ帝国が支配した時代、「ルグドゥヌム」と呼ばれる都市の中心部でもありました。紀元前1世紀には1万人もの人々を収容できるローマ劇場が築かれ、これは今でも現存。ここはフランスでも最大規模のローマ劇場で、夏になるとコンサートや演劇が行われます。
ローマ時代のフォルム(広場)には、1872〜1896年に建造されたフルヴィエール大聖堂が立っています。ここはロマネスク様式とビザンチン様式の要素が組み合わさった建造物。丘の頂上にあるため、街のどこからでも眺めることができる、リヨンのシンボルでもあります。
フルヴィエールの丘はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
フルヴィエールの丘がが評価されたのが、以下の点。
登録基準(ii)
リヨンは、ヨーロッパ各地から文化が多く入ってきたことから商業都市として栄え、2000年以上に渡って都市が継続してきたという点。
登録基準(iv)
リヨンは、何世紀にも渡る建築物や都市の設計の発展が見られるということ。
世界遺産マニアの結論と感想
リヨンは、ローマ時代のガリア・ルグドゥネンシス(フランス東部)の首府の様子が分かり、2000年以上に渡る都市の発展の形跡が分かるという点で評価されています。
ちなみに、フルヴィエールの丘には、バリのエッフェル塔のような「ラ・トゥール・メタリーク」という鉄骨構造のテレビ塔があります。実は1953年までは展望塔として利用されていて、丘の上にあるために頂上部分は(標高でいえば)エッフェル塔よりも高いというのが特徴。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。