ロシアの絶景が楽しめる世界遺産はここ!それぞれを一覧にして世界遺産マニアが解説

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ロシアの絶景というと、城壁に囲まれた大聖堂が並ぶクレムリンのイメージがありますね。ロシアの遺産は美しくはあるのですが、その中でも「絶景」が満喫できる遺産はどんなものでしょうか?

ここでは、絶景が楽しめるの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。

目次

キジー・ポゴスト

キジー・ポゴスト
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ロシア北西部にあるオネガ湖に浮かぶ小さな島。キジー・ポゴストは、キジ島のポゴスト(囲い地)という意味。16世紀には集落があり、教会があったとされています。しかし、17世紀には落雷にあり、全焼してしまいました。これらは18世紀には再建されたため、現在残る2つの教会はこの時代から残るもの。

2つの教会は複数のドームを持つという、非常に高い建築技術で造られています。これらは鉄以外の金属を全く使用しないという独特の建造物であり、その後のロシアの建築様式に大きな影響を与えました。

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バイカル湖

バイカル湖
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ロシア南東部にあるバイカル湖はシベリア連邦管区にあるブリヤート共和国とイルクーツク州、ザバイカリエ地方にまたぐ三日月型の湖。面積は3万2000kmとアジア最大の広さであり、深さは約1700mと世界で一番深い湖です。その誕生は約2500万年前に形成されたという、世界でも最も古い湖でもあります。

水生生物は固有種も多く、1500種以上も生息しているほど。ヨコエビ類の端脚類などが、適応放散によって固有種が多く存在することから「ロシアのガラパゴス」とも呼ばれます。

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ソロヴェツキー諸島の文化的・歴史的遺産群

ソロヴェツキー諸島の文化的・歴史的遺産群
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ロシア北西部の白海に浮かぶソロヴェツキー諸島。ここはこの地域の中心都市アルハンゲリスクから290km離れた地にあり、6つの島々で構成されています。

島には15世紀から要塞と修道院が建造され、今でもノヴゴロド様式の生神女就寝大聖堂(ウスペンスキー大聖堂)や19世紀建造のニコラウス聖堂などの美しい聖堂が残っています。

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セルギエフ・ポサードの至聖三者セルギイ大修道院の建造物群

セルギエフ・ポサードの至聖三者セルギイ大修道院の建造物群
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モスクワから北東へ約70kmもの位置にある宗教都市セルギエフ・ポサード。ポサードとは「門前町」という意味で、セルギエフとは、14世紀の貴族出身の修道士セルギー・ラドネシスキー(ラドネジの克肖者聖セルギイ)が由来。彼がここに木造聖堂を建造したことが修道院のルーツでもあります。

セルギー・ラドネシスキーの棺のある至聖三者大聖堂(トロイツキー大聖堂)には15世紀のロシア芸術の傑作『至聖三者』が置かれていたことで知られています。

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カムチャツカの火山群

カムチャツカの火山群
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ロシアでも最も東部にあるカムチャツカ地方は、環太平洋造山帯に属する火山が並ぶ半島で構成されているもの。ここは300以上もの火山が並び、半島は世界で最も火山の種類が多いエリアであることから「火山の博物館」と呼ばれています。

標高3000mを超える活火山であっても、氷河や氷雪などに囲まれているため、さまざまな地形や多種多様な生態系が見られます。

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西コーカサス(西カフカース)

西コーカサス(西カフカース)
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コーカサス山脈は黒海とカスピ海の間を東西に貫く山脈で、ロシアとジョージア、アルメニア、アゼルバイジャンの国境地帯です。世界遺産としては北側の大コーカサス山脈の西側で、ロシア最高峰であり、ヨーロッパ最高峰のエルブルス山(5642m)を含む広大な山岳地帯が登録。

ここには原生林だけでなく、低地から氷河地帯までさまざまな自然環境があり、固有種の植物や野生動物が多く生息し、ヨーロッパバイソンをはじめ希少動物の生息地となっているのが特徴。

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カザン・クレムリンの歴史的・建築的複合体

カザン・クレムリンの歴史的・建築的複合体
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ロシア西部にあるタタールスタン共和国の首都カザン。カザンカ川とヴォルガ川が合流する丘の上に築かれたのが、カザン・クレムリン(城塞)です。

ここは13世紀から長くイスラム勢力の支配下にありましたが、16世紀にイヴァン4世がこの地を侵攻すると、キリスト教関連の建造物が作られるようになり、クレムリンには2つの文化の融合が見られるというのが特徴。

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デルベントのシタデル、古代都市、要塞建築物群

デルベントのシタデル、古代都市、要塞建築物群
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ロシアの南部・ダゲスタン共和国は、ロシア連邦を構成する共和国の一つ。共和国の南部に位置するデルベントはカスピ海の西海岸、アゼルバイジャンとの国境近くにある都市。ここはロシアで最も古い都市の一つとされ、紀元前8世紀から人が住み始めたとされています。

街は二重の城壁で囲まれていて、長らく大国の戦略的拠点となり、イスラムやキリスト教の建築物などが点在し、街には今でもさまざまな文化が見られるのが特徴です。

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レナ石柱自然公園

レナ石柱自然公園
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ロシア北東部にあるサハ共和国の中央部を流れるレナ川。その中流域にあるレナ石柱自然公園は、首都ヤクーツクから西に位置する1万平方3870kmにも及ぶ広大な敷地を誇ります。その中でも最も有名なのは川沿いに続く、溝の入った石柱郡。

ここは100度にも及ぶ寒暖差があり、岩の表面から水が入ると、その水が凍ることでヒビが入り、柱の間に溝が形成されるという独特の景観が広がっています。

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ケノゼロ湖の遺産

ケノゼロ湖の遺産
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ロシア北西部に位置するアルハンゲリスク州にあるケノゼルスキー国立公園。その中でも最大の湖は、ケノゼロ湖でオネガ川の支流であるケナ川の水源となっています。

周辺には木造の教会を中心とした農村集落が、12〜16世紀にかけて形成され、ここは民族芸術と自然が共存した文化的景観が広がっています。

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世界遺産マニアの結論と感想

ロシアの世界遺産はどれも貴重な遺産ばかりですが、その中でも世界でも滅多に見られない絶景をピックアップ。しかし、これはほんの一部…。まだまだ絶景は続くので、ぜひ自分のお気に入りの遺産を探してみてくださいね!

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1200以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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