モロッコの世界遺産「エッサウィラ(旧名モガドール)のメディナ」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(2),(4)
登録年2001年

モロッコの西岸部に位置するエッサウィラは、18世紀後半に当時の王によって国際貿易港として整備された都市。ここは北アフリカのイスラム様式に近代ヨーロッパの軍事建築を融合した都市で、その後、港湾都市や城塞都市の設計のモデルとなったもの。

ここではエッサウィラ(旧名モガドール)のメディナがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、エッサウィラについて詳しくなること間違いなし!

目次

エッサウィラ(旧名モガドール)のメディナとは?

エッサウィラ(旧名モガドール)のメディナ
画像素材:shutterstock

モロッコ西部の中心都市であるマラケシュから西へ約200kmにある港湾都市。街としての歴史は深く、ローマ時代から集落は存在していたとされますが、現在の町並みが形成されるのは18世紀になったから。もともとは沖合に浮かぶモガドール(「小さな要塞」という意味)島があったことからモガドールと呼ばれていました。

ここは当時のモロッコ王国の王、モハメド・ベン・アブダラ(ムハンマド3世)によって、国際貿易港として整備され、アフリカとヨーロッパを結ぶ商業の中心となっていきました。街はフランス人建築家、ニコラ・テオドール・コルニュによって設計され、イスラム建築とヨーロッパの軍事建築が融合。旧市街にはモスクが並ぶものの、ヨーロッパ風の城門や軍人の駐屯所などが見られるという独特の景観となりました。1960年代からはアラビア語で「エッサウィラ(良い建築)」と改名。

エッサウィラ(旧名モガドール)のメディナはどんな理由で世界遺産に登録されているの?

エッサウィラ(旧名モガドール)のメディナ
画像素材:shutterstock

エッサウィラが評価されたのが、以下の点。

登録基準(ii)
エッサウィラは、18世紀にヨーロッパの影響を強く受けた、保存状態の良い要塞に囲まれた貿易港という点。

登録基準(iv)
17世紀末にモロッコが開国したこともあり、エッサウィラの旧市街は、フランス人の建築家によって設計され、モロッコにありながらヨーロッパのような外観が見られるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

エッサウィラは、モロッコの開国に合わせてフランス人建築家によって設計された貿易港で、モロッコにいながらヨーロッパ風の建築物が多く並ぶという独特の町並みが残るという点で評価されています。

ちなみに、アラウィー朝は17世紀に誕生した後、現在まで続く王朝で、ムハンマド3世は現在の国王・ムハンマド6世の先祖でもあります。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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