ハンガリーの世界遺産「国会議事堂」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(2), (4)
登録年1987年

国会議事堂(ハンガリー)は「ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区およびアンドラーシ通り」の構成遺産の一つ。面積としては、ヨーロッパでも2番目に広い国会議事堂で、ゴシック・リバイバルの壮麗な建造物となっています。ところで、国会議事堂はなぜ世界遺産なのでしょうか?

ここでは国会議事堂がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、国会議事堂について詳しくなること間違いなし!

目次

国会議事堂(ハンガリー)とは?

国会議事堂(ハンガリー)
画像素材:shutterstock

ドナウ川の右岸に位置する国会議事堂は、床面積が1万8000平方m、高さ96m、部屋数は691とハンガリーで最大の建造物でもあります。1885年にハンガリー王国はオーストリアと国家連合を形成したものの、国の自治のシンボルとして国会議事堂を着工し、1904年に完成した国会議事堂。

ここはビッグベンがあることで有名なイギリスのウェストミンスター宮殿と同じく、ゴシック・リバイバル建築で築かれたもの。中央にドームを持ち、左右対称のファサードがあるという構造になっています。内部はどの部屋も豪華絢爛で全部で242体の彫刻が刻まれています。独立後もハンガリーの立法府として活躍。展示物としての目玉は、800年以上もの間、ハンガリーの王が戴冠する時に使用されてきた「聖イシュトヴァーンの王冠」で、さまざまな経緯でここに置かれているもの。

国会議事堂(ハンガリー)はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

国会議事堂(ハンガリー)
画像素材:shutterstock

国会議事堂が評価されたのが、以下の点。

登録基準(ii)
ブダ城は、14世紀にはハンガリーでゴシック芸術が発展するきっかけになった建築物。アンドラーシ通りにある地下鉄は、ヨーロッパ大陸初の地下鉄を導入した例となり、ここから各地に広まっていったという点。

登録基準(iv)
ブダ城は破壊によって何度も再建され、各時代の建築様式が分かるという点。そして、国会議事堂はさまざまな様式を取り入れた優れた建築物であり、アンドラーシ通りはネオ・ルネサンス様式の建物が並び、地下鉄は当時の最先端設備を導入した例であるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

国会議事堂は、近代に流行したゴシック・リバイバル様式で築かれた豪華な建築物であるという点で評価されています。

ちなみに、世界で一番大きな国会議事堂はタイの国会議事堂で、なんと延床面積は42万平方m。議事堂だけでなく、議員会館や博物館、宴会場、駐車場までが一つの建物にまとまっているので、どうしても大きくなってしまうようです。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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