登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | (4) |
登録年 | 1993年 |
スピシュ城は「レヴォチャ歴史地区、スピシュスキー城及びその関連する文化財」の構成資産の一つ。ここは12世紀に建造され、東欧でも最大級の城ではありましたが、現在は遺構となっていて復旧が進められています。ところで、スピシュ城はなぜ世界遺産なのでしょうか?
ここではスピシュ城がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、スピシュ城について詳しくなること間違いなし!
スピシュ城(スピシュスキー城)とは?
スロヴァキア東部のプレショフ県のスピシュスケー・ポドフラジエ市の郊外に位置する、かつて東欧でも最大規模を誇った城。
12世紀に建造され、15世紀以降はハンガリー王国の所有物となるものの、実質はポーランド王国の管理下にありました。18世紀に火災が発生した後は、廃墟となってしまいます。
城は何度も改築が行われたため、ロマネスク様式の聖堂にゴシック様式、ルネサンス様式、バロック様式などの建築物が加えられていきました。
しかし、城での生活は快適ではなかったらしく、18世紀に所有者は城から同じく世界遺産に登録されているジェフラ村などへと移住してしまいました。1961年に文化財に登録され、保護されるようになると1993年には世界遺産に登録されました。現在は少しずつ復元作業が進められています。
スピシュ城(スピシュスキー城)はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
スピシュ城が評価されたのが、以下の点。
登録基準(iv)
この地には中世から使用されている軍事・宗教・文化施設が非常によく保存されているという点。
世界遺産マニアの結論と感想
スピシュ城と周辺は、中世から続く軍事施設や文化施設などが残っているエリアで、よく保存されているという点で評価されています。
ちなみに、スタジオジブリの映画作品である『天空の城ラピュタ』のモデルになったという記事がありますが、スタジオジブリの公式HPでも「大いに参考にした場所」に記載はないため、これは正しくなく、どうやらファンが勝手に推測したそう。さらにいうと『天空の城ラピュタ』において参考にした場所として公式に明言されているのは「イギリス・ウェールズ地方」だけ。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。