ポルトガルの世界遺産全17件をまとめました!それぞれを一覧にして世界遺産マニアが解説

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ポルトガルの世界遺産の数は合計で17件。首都リスボンや港町ポルトなど…街歩きが楽しい観光地はもちろん世界遺産でありますが、それ以外はどんな世界遺産があるのでしょうか?

ここでは、ポルトガルの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。

目次

アゾレス諸島のアングラ・ド・エロイズモの中心地区/1983年登録

アゾレス諸島のアングラ・ド・エロイズモの中心地区/ポルトガルの世界遺産
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大西洋に浮かぶアゾレス諸島。最大の島・テルセイラ島の南に位置するアングラ・ド・エロイズモは、15世紀にポルトガルの植民地となると、ヨーロッパと新大陸、アフリカを結ぶ港湾都市として繁栄しました。

街には16世紀末建造のサン・セバスチアン要塞や16世紀建造のレデントール・デ・セ大聖堂などが残るものの、1980年の地震で被害を受け、今は修復しつつ維持されています。

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リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔/1983年登録

リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔/ポルトガルの世界遺産
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首都リスボンの中心部から西に位置するベレン地区は、ポルトガル語で「ベツレヘム」を意味しています。ここはインド航路を発見したヴァスコ・ダ・ガマが出発した地であり、この地区に残る壮麗な建築物は海外との交易で得た富を手にしたポルトガルの繁栄が分かるもの。

リスボン港の入口にある修道院は、石灰岩で築かれているため、外観は白亜の美しい建築物で、ここは聖書の翻訳者であった聖ヒエロニムス(ポルトガル語でジェロニモス)を崇拝するヒエロニムス会の修道院です。そして、歴代ポルトガル国王の霊廟としても利用されていました。

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バターリャ修道院/1983年登録

バターリャ修道院/ポルトガルの世界遺産
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ポルトガル中西部にあるレイリア県。バターリャというのはポルトガル語で「戦い」という意味です。ここは1385年に現在のスペインの北部を支配していたカスティーリャ王国が攻め入ってきた「アルジュバロータの戦い」が行われた場所。

ここはこの歴史的な勝利を記念して、2世紀に渡って建造が続けられた、ポルトガル・ゴシックとマヌエル様式が合わさった傑作で、大聖堂そのものが「ポルトガルの独立」のシンボルでもあります。

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トマールのキリスト教修道院/1983年登録

トマールのキリスト教修道院/ポルトガルの世界遺産
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ポルトガルの中西部に位置するサンタレン県のトマールは、1160年にエルサレムで誕生したテンプル騎士団によって1160年にグランドマスター(騎士団長)が設立した修道院があります。

ここはかつてテンプル騎士団から改編したキリスト騎士団の本拠地であり、彼らの莫大な資金によって、15世紀以降は各時代の美しい装飾が加えられ、特にマヌエル様式の傑作とされる「サンタ・バルバラ回廊」の美しい大窓があることでも有名です。

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エヴォラ歴史地区/1986年登録

エヴォラ歴史地区/ポルトガルの世界遺産
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首都リスボンから東へ約130kmの位置にある、アレンテージョ地方の中心都市。ここは共和制ローマ時代に建造され、2000年以上に渡って発展してきました。その後、ムーア人(イスラム教徒)によって作られた要塞跡やレコンキスタ時代に建造された教会・修道院など、中世当時の建築物が残っています。

15世紀には国王も滞在することも多く、16〜18世紀に文化都市として発展。その時代に建造された都市構造は、ブラジルの植民都市の建築に大きく影響を与えました。

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アルコバッサ修道院/1989年登録

アルコバッサ修道院/ポルトガルの世界遺産
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ポルトガル中西部にあるアルコバッサは、初代国王アフォンソ・エンリケス1世がレコンキスタを行う過程で、イスラム勢力から12世紀にこの地を奪還。その後、彼は修道院の建造を始めます。当時フランスで勢力を伸ばしていていた修道会・シトー会に開拓と引き換えに土地を与え、カトリック教会に影響力を持つ聖人・聖ベルナールから支援を得ようとしました。

修道院は増改築が続けられ、やがてポルトガルの初期ゴシック様式最大の建造物となり、王室と関係の深いものとなりました。

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シントラの文化的景観/1995年登録

シントラの文化的景観/ポルトガルの世界遺産
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シントラはイベリア半島の最西端に位置するエリアで、ここは丘陵地帯に森林に覆われた花崗岩の小高い山々が続いています。12世紀にポルトガルが支配するようになると、それ以降はポルトガル王室の離宮が置かれた地。

19世紀にフェルディナンド2世によって築かれたペナ宮殿はゴシックやルネサンス、イスラムなどさまざまな要素が混じったユニークな宮殿で、当時ヨーロッパで流行したロマン主義建築の代表作でもあります。

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ポルト歴史地区、ルイス1世橋およびセラ・ド・ピラール修道院/1996年登録

ポルト歴史地区、ルイス1世橋およびセラ・ド・ピラール修道院/ポルトガルの世界遺産
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ドウロ川の河口に位置するポルトは、ローマ帝国時代のポルトゥス(港)・カレに起源を持つ都市。紀元前8世紀には既にドウロ川沿いには人が住んでいたとされていますが、やがて「ポルト」と呼ばれるになり、5世紀になると交易の中心地となりました。

丘の上に建つポルト大聖堂を代表にポルトガルらしい美しい建築物が並びます。19世紀後半に建造されたルイス1世橋なども残り、ポルトは絶え間なく発展を続けてきた港町でもありました。

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コア渓谷とシエガ・ベルデの先史時代の岩絵遺跡群(スペインと共同)/1998年(2010年拡大)

コア渓谷とシエガ・ベルデの先史時代の岩絵遺跡群/ポルトガルの世界遺産
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イベリア半島北部を流れるドウロ川。ここは2万年以上前の旧石器時代ものも存在し、コア渓谷はイベリア半島でも最も広範囲に点在する岩絵群でもあります。

ポルトガル側にあるコア渓谷の岩絵群が1998年に世界遺産になると、スペイン側にあるシエガ・ベルデの岩絵群も2010年に追加で登録されました。

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マデイラ島の照葉樹林/1999年登録

マデイラ島の照葉樹林/ポルトガルの世界遺産
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マデイラ島は北大西洋にあるマカロネシアを構成する一つの島で、ここは首都リスポンから南西へ約1000kmの位置にあります。島は照葉樹林で囲まれていて、標高600〜1300mの中央部〜北部を中心に約150平方kmの敷地が世界遺産に登録。

ここは「ラウリシルヴァ」と呼ばれる照葉樹林があり、これらは氷河期以前の第三紀(6500万〜170万年前)からそのままの姿を残すもの。カタツムリなど多数の無脊椎動物や76もの維管束動物が見られ、島の固有種も生息しています。

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アルト・ドウロ・ワイン生産地域/2001年登録

アルト・ドウロ・ワイン生産地域/ポルトガルの世界遺産
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イベリア半島北部を流れるドウロ川は、スペイン中央部のソリア県が水源で、ポルトガル北部を経由してポルト港まで流れ出るという全長897kmの国際河川。アウト・ドウロ地方はドウロ川によって形成された急勾配の段々畑が続く地で、夏は暑く、冬は寒冷で降水量も少ないということから、ワイン造りに適しています。

18世紀以降にこの地域から多く出回ったポートワインは世界的に有名となりました。

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ギマランイス歴史地区/2001年登録

ギマランイス歴史地区/ポルトガルの世界遺産
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ギマランイスは、ポルトガル北西部のブラガ県にある小さな都市。ここは12世紀にポルトガルの独立を宣言したポルトゥカーレ公爵・アフォンソ1世が生まれた地で、「ポルトガル発祥の地」と呼ばれます。

ここは12世紀にアフォンソ1世が生まれたギマランイス城など、伝統的な素材と技術を駆使した建築物が残存。旧市街には15〜19世紀までのポルトガル独自の建築物の保存状態も良好です。

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ピコ島のブドウ畑文化の景観/2004年登録

ピコ島のブドウ畑文化の景観/ポルトガルの世界遺産
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大西洋に浮かぶアゾレス諸島の中でも中央部に位置するのがピコ島。この島はアゾレス諸島でも2番目に大きな島で、ぶどうの栽培とワイン作りで有名。

15世紀にポルトガル人入植者が建造したブドウ畑が残っていて、作物を風や海水守るために直線の石垣が築かれ、19世紀に建造された領主の邸宅やワインセラー、教会などが現在でも見られます。

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国境防衛都市エルヴァスとその要塞群/2012年登録

国境防衛都市エルヴァスとその要塞群/ポルトガルの世界遺産
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スペインとの国境沿いにあるポルタレグレ県。エルヴァスは、ポルトガルの首都リスボンとスペインの首都マドリッドの間の検問所を守る都市でした。

ここは17世紀から19世紀にかけて建設された、世界最大級の空堀と稜堡を活用した防衛都市。塁壁に囲まれた町の中には、兵舎や軍事施設、教会、修道院などがあります。そして、長い籠城戦に耐えられるように造られたアモレイラの水道橋なども含めて世界遺産として登録。

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コインブラ大学-アルタとソフィア/2013年登録

コインブラ大学-アルタとソフィア/ポルトガルの世界遺産
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コインブラはポルトガル中部にある大学都市。1290年に設立のコインブラ大学はヨーロッパでも歴史の深い大学の一つ。もともとは旧市街の丘の上のアルタ地区に学校が置かれていたのですが、何度か転々し、1537年にアルカソヴァの王宮に大学が移されると、大学都市として発展していきました。

街は大学があるアルタ地区と、12世紀に建造されたサンタ・クルース修道院などがある下町のソフィア地区に分かれています。

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マフラの王家の建物‐宮殿、バシリカ、修道院、セルク庭園、狩猟公園(タパダ)/2019年登録

マフラの王家の建物‐宮殿、バシリカ、修道院、セルク庭園、狩猟公園(タパダ)/ポルトガルの世界遺産
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ポルトガル西海岸のリスボン県にあるマフラは、ポルトガル帝国でも絶対王政を敷いた国王ジョアン5世(1689〜1750年)によって建造された豪華な建造物群があります。

これらは王と王妃の宮殿、バロック様式のバシリカ、フランシスコ派の修道院、3万6000もの蔵書を誇る図書館で構成されていて、建造物の幾何学的な配置にセルコ庭園と狩猟公園が加えられたというエリア。

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ブラガのボン・ジェズス・ド・モンテ聖域/2019年登録

ブラガのボン・ジェズス・ド・モンテ聖域/ポルトガルの世界遺産
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ポルトガル北部のブラガの町を見下ろすエスピーニョ山。ここの斜面にはキリスト教の聖地エルサレムをイメージした聖山(サクロ・モンテ)という聖域があります。

ここは2つのエリアで構成されていて、山の西斜面に折り重なるバロック様式の階段は、イエス・キリストが十字架を背負ってゴルゴダの丘へ向かった場面を再現した「十字架の道」、最も高い位置にある「ボン・ジェズス教会」はキリストの受難をモチーフにした彫像があります。

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世界遺産マニアの結論と感想

ポルトガルの世界遺産は文化遺産が16件、自然遺産が1件と、小さな領土なのに文化遺産がたくさん並ぶというのが魅力です。そして、大航海時代に活躍した国家だけあって、本土以外にも遺産が登録されていたりするので、ぜひディープに楽しんでみてくださいね。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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