スペインの世界遺産「アタプエルカの考古遺跡」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(3), (5)
登録年2000年

スペイン北部にあるアタプエルカには、約80万年前にここに住んでいたとされる、ヨーロッパ最古の人類ホモ・アンテッサーの化石が発掘された場所。ここは石器類なども見られ、他にも40〜20万年前のハイデルベルク原人の化石も発掘されています。

ここではアタプエルカの考古遺跡がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、アタプエルカの考古遺跡について詳しくなること間違いなし!

目次

アタプエルカの考古遺跡とは?

イベリア半島の北部にあるアタプエルカ山脈には、カルスト地形の地層が残っていて、ここは20世紀後半から旧人類の化石が多く発見されている場所。

グラン・ドリーナ地区

グラン・ドリーナ地区
画像素材:shutterstock

1981年に発掘された巨大洞窟。ここでは5〜6体の化石が発見され、後に約80万年前に生息していたヨーロッパ最古の人類とされるホモ・アンテッサーの化石だと特定されました。他にも石器や動物の化石も発掘されています。

シマ・デ・ロス・ウエソス地区

シマ・デ・ロス・ウエソス地区
画像素材:shutterstock

「骨の採掘坑」という意味で、13mの穴の底に位置する遺跡。ここでは約30体の骨格が見られ、ネアンデルタール人の祖先であるハイデルベルク原人(ホモ・ハイデルベルゲンシス)の化石が発掘されています。現在知られているハイデルベルク原人の化石の90%がここで発見されているほど。

ちなみに、ここは埋葬地であったとも考えられていますが、たまたまここに骨が集まっただけという説もあり、はっきりしないところ。

アタプエルカの考古遺跡はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

アタプエルカの考古遺跡
画像素材:shutterstock

アタプエルカの考古遺跡が評価されたのが、以下の点。

登録基準(iii)
アタプエルカの考古遺跡は、ヨーロッパにおける最古の人類化石が発見されたという点。

登録基準(v)
アタプエルカの考古遺跡は、ヨーロッパで最初期の人類の社会と生活様式の痕跡を示すということ。

世界遺産マニアの結論と感想

アタプエルカには、人類がアフリカからヨーロッパに移動してきた証拠を示すホモ・アンテッサーの化石が発掘されていて、遺跡は人類最初期の社会や生活の痕跡を残すという点で評価されています。

大体、原人の名前は最初に発掘された場所にちなんで名付けられ、ハイデルベルク原人はドイツのハイデルベルクから由来しています。しかし、ホモ・アンテッサーはホモ・アタプエルカとは付けられず、ラテン語の「アンテッサー(開拓者)」から名付けられたもの。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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