南アフリカの世界遺産「マコンジュワ山脈」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分自然遺産
登録基準(8)
登録年2018年

南アフリカの北東に位置するマコンジュワ山脈は、世界でも最も古い地質構造の一つ、バーバートン・グリーンストーン・ベルトの約40%を占めています。ここは35億年〜32億5000万年前に形成された火山岩と堆積岩が見られ、大陸の形成の歴史が分かるというほどに価値のあるもの。ここでは2019年に地球外有機物が発見されたことでも有名です。

ここではマコンジュワ山脈がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、マコンジュワ山脈について詳しくなること間違いなし!

目次

マコンジュワ山脈とは?

マコンジュワ山脈
画像素材:shutterstock

南アフリカの北東部に位置するマコンジュワ山脈は隣国のエスワティニと接した標高600〜1800mほどの山々。ここは世界でも最も古い地質構造の一つ、バーバートン・グリーンストーン・ベルトの約40%を占めています。これらは地球に巨大隕石が落ちた後の35億年〜32億5000万年前に形成された火山岩と堆積岩で、この地に露呈する地形は保存状態が非常に良好。ここは1世紀に以上に渡って、地球の形成の歴史が研究されてきました。

マコンジュワ山脈は花崗岩で囲まれていて、太古代(約40〜25億年前)の溶岩と堆積物が3億年に渡って侵食されることがなく残り、海洋と大気の形成や、大陸の形成過程などが分かるというのが特徴。そして、地球上で生命の起源が見られるという点でも貴重なエリアでもあります。さらに2019年には33億年前の火山岩の中から地球外有機物が発見されたことでも話題に。

マコンジュワ山脈はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

マコンジュワ山脈
画像素材:shutterstock

マコンジュワ山脈が評価されたのが、以下の点。

登録基準(viii)
マコンジュワ山脈は、太古の地球に存在した地殻の残骸が見られ、ここは地球で最も古く、保存状態の良い火山岩と堆積岩が含まれていて、3億年以上前からそれが露呈。ここは大陸の起源、地球上に流れ出た最も高温の溶岩の堆積物、隕石の衝突跡、無酸素だった時代の海洋と大気の跡などが見られ、初期の地球の環境が分かるというもの。そして、地球で最初に誕生した単細胞生物が発見されたというのも特徴で、一部しか調査されていないエリアもあるほどに豊富であるという点。

世界遺産マニアの結論と感想

マコンジュワ山脈は、地球で大陸が形成された時代の火山岩と堆積岩が露呈していて、隕石が衝突した後、大陸がどのように誕生し、生命の誕生まで繋がったかという証拠が見られるという点で評価されています。

ちなみに、近くにある国エスワティニは「アフリカ最後の絶対王政」ということで有名で、国民は毎年8・9月になると、未婚で子供のいない女性たちが国中から集まり、葦を持って王のもとへ踊りながら行進するという「リード・ダンス」が有名。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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