アフリカ大陸の東南に浮かぶマダガスカル島は、世界でも4番目に大きな島。ここは長らくアフリカと独立していたために動植物は独自の進化をしてきたために、アイアイやワオキツネザルなどが生息する公園などが登録されています。そんなマダガスカルはどんな世界遺産があるでしょうか?
ここでは、マダガスカルの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
アンドレファナの乾燥林群
マダガスカルはアフリカ大陸から何千万年もの間、孤立していたため、西部の乾燥林と南西部の尖った木々の森林などでは、何百万年もの間、森林の生態系は拡大と縮小を繰り返し、独自の進化を遂げてきました。国内の国立公園や保護区など、6箇所も含めて「アンドレファナ乾燥林」として登録されています。
マダガスカル西部マジュンガ州に位置するツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区は、約1520平方kmもの広大な地域が登録されています。「ツィンギー」とは「先の尖った」というような意味で、ナイフのような100mほどの高さを持つ岩が森のように並ぶのが特徴。ここには手つかずの森林や湖、沼地に、レムールと呼ばれるキツネザルの仲間アイアイ、ベローシファカなど、貴重な動物が多く生息しています。
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アンブヒマンガの丘の王領地
マダガスカルの首都アンタナナリボから北東へ約21kmの距離にある丘は「アンブヒマンガ(美しく青い丘)」と呼ばれ、ここは初めて島を統一した王朝であるメリナ王国(1540〜1897年)の発祥の地であり、王家の宮殿と埋葬地があります。
丘は約2.5kmにも及ぶ城壁で囲まれていて、14の門があり、その中には王宮跡と墓廟などが置かれ、メリナ王国の王族の発祥の地であるのと同時に彼らの宗教においても重要な場所でもありました。
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アツィナナナの雨林
マダガスカル島の東部には、アツィナナナの熱帯雨林が広がっています。島は6000万年以上前に大陸から分離し、動植物は独特に進化し、ユニーク生態系を作り出しました。
78種の哺乳類がこの森に生息し、キツネザルを含めた絶滅危惧種も72種類もいる一方、現在は危機遺産リストに登録されています。
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世界遺産マニアの結論と感想
マダガスカルは文化遺産が2件、自然遺産が1件と合計で3件登録。ここにはツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区やアツィナナナの雨林などには固有種のキツネザルがいっぱい!一方、かつて存在したメリナ王国の王宮であったアンブヒマンガの丘といった文化遺産があるのも特徴です。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。