西アフリカに位置する内陸国で、国土の65%が砂漠地帯という乾燥地帯が広がっています。ここはサハラ砂漠の南部に位置することから、交易の中心地として繁栄。マリ帝国やソンガイ帝国の時代の名残が残るジェンネやトンブクトゥは「黄金の都」として世界遺産に登録されていますが、世界遺産はいくつあるでしょうか?
ここでは、マリの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
ジェンネ旧市街
ジェンネはマリの首都バマコの北東約570kmに位置するオアシス都市。サハラ砂漠以南のアフリカでも古い都市の1つです。
3世紀ころから人が住み始め、15〜16世紀にはイスラム教布教の中心地となりました。 旧市街には、2000近くの泥で作られた伝統的な家屋が残っていて、木の断片「テロン」を組み込んだ独特の景観が特徴的です。特に「大モスク」と呼ばれる泥で作られた大きなモスクは有名。
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トンブクトゥ
トンブクトゥは、マリ中部に位置し、ニジェール川の中流域に砂漠の民トゥアレグ族が築いた都市。サハラ砂漠の入口にあり、金の交易で栄えた都市でした。もともとはトゥアレグ族の野営地だった場所に町が築かれたのは12世紀。
旧市街はモスクやマドラサ(神学校)が並ぶイスラム文化都市へと発展していきました。現在でも「黄金の都」として栄えた当時の町並みが残っています。
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バンディアガラの断崖(ドゴン人の地)
マリ中央部のニジェール川沿いに位置するバンディアガラの断崖は4000平方kmの広大なエリアが登録されていて、断崖だけでなく、台地や平原、289の村が含まれています。この地は旧石器時代から人々が住んできた土地でしたが、15世紀頃からドゴン族という民族が暮らしています。
断崖は、仮面や儀式などを行う先祖崇拝の伝統が残っていて、集落ではアンマという神が信仰されています。そして、トグナと呼ばれる集会所には彼らの始祖の柱が置かれているという独特な文化が残るのが特徴。
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アスキアの墓
7世紀にニジェール川沿いに建造されたガオは、世界遺産のトンブクトゥやジェンネとを並ぶサハラ交易で繁栄した都市で、ソンガイ帝国の首都でもありました。ソンガイ帝国は、塩と金などを中心としたサハラ交易で栄え、15〜16世紀に最盛期を迎えた黒人の王国。
ここは最盛期の王であったアスキア・ムハンマド1世によって築かれた、ピラミッド型のユニークな墳墓があることで知られます。
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世界遺産マニアの結論と感想
マリの世界遺産としては文化遺産が3つ、複合遺産が1つと合計で4件。かつては砂漠の間を交易しながら人々は暮らしていたため、各地には美しい土壁の建造物残る旧市街が今でも残っています。他にも少数民族の伝統が残る村まで幅広いジャンルの遺産があるのが魅力です!ぜひディープに楽しんでくださいね。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。