セネガルはアフリカ西部にあり、国土のほとんどが砂漠地帯ではありますが、首都ダカールは緑豊かな天然の良好。それもあり、かつては奴隷貿易の拠点となり、周負の遺産として有名なゴレ島が世界遺産に登録されています、他にも国内には自然公園や考古学遺跡など、さまざまな遺産がありますが、世界遺産はいくつあるでしょうか?
ここでは、セネガルの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
目次
ゴレ島
セネガル沿岸にある首都ダカールから3.5km離れた小さな島は、かつて人類史上、前例のないほどの奴隷貿易が行われた地でもあります。
島は15〜19世紀にかけてアフリカ沿岸最大の奴隷貿易の拠点でした。「奴隷の家」など、カラフルな家々が残っており、現在でもその名残が残っています。ここは「負の世界遺産」として人類の忘れていけない記憶が残る場所。
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ニョコロ=コバ国立公園
セネガル南東部、ギニア共和国との国境に近い、ガンビア川の支流であるニョコロ・コバ川とクルントゥ川に挟まれた場所に位置する国立公園で、総面積は9130平方kmと西アフリカでも最大級の国立公園です。
ここは乾燥地帯であるスーダン・サバンナと湿地帯のギニア森林の移行地帯にあり、1500種もの植物やアフリカゾウ、キリンなどさまざまな種類の動物が生息しています。
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ジュッジ鳥類国立公園
アフリカ西部を流れるセネガル川の河口は、デルタ地帯となっていて、160平方kmの敷地が世界遺産に登録されています。ここは150万羽以上の渡り鳥が飛来する地で、湿地を保護する国際条約・ラムサール条約にも登録。ここは大きな湖だけでなく、小川や池などで構成されています。
公園はモモイロペリカンをはじめ、365種もの鳥類が確認されていて、多くの鳥の繁殖地ともなっています。そして、絶滅危惧種のアフリカマナティーなどが見られることでも有名。
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サン=ルイ島
セネガル北西部、モーリタニア国境近くにあり、セネガル川の河口の細長い三角州に位置するのがサン=ルイ島。ここは1659年にアフリカの大西洋岸にてフランスが初めて築いた植民地であり、奴隷だけでなく、ゴムの原料、金、皮革などを取り扱うヨーロッパの商人の拠点となりました。
一時首都であったものの、ダカールが首都となった後は人口が減少。都市にはコロニアル様式の建築物が残り、本土とはフェデルブ橋で繋がっているという独特の景観が見られます。
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セネガンビアの環状列石(ガンビアと共同)
現在ではセネガルとガンビアとは異なる国ではありますが、この地域はかつてセネガンビアと呼ばれていました。ここは合計で93ものストーン・サークルがあり、これらは紀元前3世紀から紀元16世紀に建造されたもの。
セネガル側にある「シネ・ンガエネ」は、最大規模の遺跡。ここには52ものストーン・サークルで構成され、1102もの石柱があります。もう一つの遺跡「ワナル」には21のストーン・サークルが点在。
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サルーム・デルタ
サルーム川、ジョンボ川、バンジャラ川とその支流で構成されるサルーム・デルタは、総面積約5000平方kmの三角州です。ここは200を越える小島、マングローブ林、汽水性の河川が点在する場所で、ここでは古くから貝類や魚類を収穫しながら人々が生活を続けてきたという地。
中には古墳のような埋葬地もあり、ここからは埋葬にまつわる遺物も発掘されていて、西アフリカ海岸の人類の定住の歴史が見られるというのが特徴です。
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バサリ地方 : バサリ、フラ、ベディクの文化的景観
セネガル南東部のケドゥグ州、ギニアとマリの国境に近いこの地は、フータ・ジャロン山系の北方の丘陵地帯に位置します。ここは2つの異なる自然環境があり、北側は耕作地や牧草地が続く沖積平野で、南側は山岳地帯となっていて洞窟などが点在。
住民は11〜19世紀にかけて定住し、それぞれ自然環境が異なるエリアで伝統的な文化を築いてきました。農牧、社会、宗教的伝統がそれぞれ異なり、現在も彼らの文化的景観が残っているのが特徴。
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世界遺産マニアの結論と感想
セネガルの世界遺産としては6件ではありますが、構成資産として数えると7箇所も登録されています。砂漠のイメージがありますが、実は多くの鳥類が飛来するデルタ地帯や、かつて人類がこの地で暮らしていた環状列石、奴隷貿易の歴史を伝えるゴレ島など、幅広いジャンルの遺産があるのが魅力です!ぜひディープに楽しんでくださいね。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。