ウズベキスタンの絶景というと、青の建造物が並ぶサマルカンドのイメージがありますね。ウズベキスタンの遺産は美しくはあるのですが、その中でも「絶景」が満喫できる遺産はどんなものでしょうか?
ここでは、絶景が楽しめるウズベキスタンの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
サマルカンド‐文化交差路
ウズベキスタンの中央部、ゼラフシャン川の渓谷にあるオアシス都市であるサマルカンドは、2000年以上の歴史を持ち、シルクロードで栄えた、文明の交差地であった場所。
現在の建造物は広大な帝国を築いたティムール(1336〜1405年)によって14〜15世紀に築かれたもの。ティムールが青色を好んだことから「サマルカンド・ブルー」とも呼ばれています。
レギスタン広場
レギスタンとは「砂地」という意味で、もともとバザールなどが開かれた公共広場でした。実はティムールが暮らしていた時代はバザールだけがあって、現在の姿になったのは17世紀から。3つの神学校が広場を囲むように建つのが特徴。
ビービー・ハーヌム・モスク
1404年にティムールによって建造された、中央アジア最大級のモスク。四隅にミナレットが作られ、礼拝所が2つも置かれた豪華なモスクでした。しかし、ティムールの死後に廃墟となり、19世紀にはほぼ崩壊。1974年から再建が始まり、現在見られるのは再建されたものがほとんど。
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西天山(カザフスタン・キルギスも含む)
天山山脈は中国西部からカザフスタン、キルギス、ウズベキスタンまで広がる世界最大の山脈。その西側に位置するエリアには数多くの自然保護区があり、ウズベキスタンは2つの保護区が世界遺産に登録されています。
ここは標高が700〜4503mの高低差もあることから、さまざまな森林が広がっていて、生態系の多様性が見られるというのが特徴。
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イチャン・カラ(ヒヴァ)
ヒヴァのイチャン・カラは、ウズベキスタン南西部のホラズム地方のアムダリヤ川の南に位置し、キャラバンが砂漠を越えてイランに向かう前に立ち寄るオアシス都市でした。
イチャン・カラとは、現地では「内城」という意味。城壁内に残るモスク、霊廟、神学校、宮殿などが世界遺産に登録されています。ミナレットもいくつか点在し、特に「イスラーム・ホジャ・ミナレット」は高さ45mのミナレットで118もの階段があり、現在は展望台まで登ることも可能。
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シャフリサブス歴史地区
ウズベキスタン南東部にあるシャフリサブスは、かつてはキシュ(「心休まる場所」という意味)と呼ばれ、シルクロードで繁栄した都市。2000年以上の歴史を持ち、この地方の中心都市でした。
ここは14世紀末に中央アジアとイランにかけての大帝国・ティムール朝(1370〜1507年)を築いたティムールの生まれ故郷(正確には近郊の村)としても有名。しかし、街は16世紀に破壊されてしまい、現在の旧市街は一部の建造物や遺構が残るだけ。
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世界遺産マニアの結論と感想
ウズベキスタンの世界遺産はどれも貴重な遺産ばかりですが、その中でも世界でも滅多に見られない絶景をピックアップ。しかし、これはほんの一部…。まだまだ絶景は続くので、ぜひ自分のお気に入りの遺産を探してみてくださいね!
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。