東アフリカに位置するタンザニアは、アフリカ最高峰のキリマンジャロやセレンゲティ国立公園など、アフリカらしい景観が広がる国。インド洋沿いには、かつてモンスーンを利用した商人たちが築いた市街地があり、こちらも世界遺産に登録されています。ところで、タンザニアには世界遺産はいくつあるでしょうか?
ここでは、タンザニアの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
ンゴロンゴロ保全地域
タンザニア北部のンゴロンゴロ保全地域は、サバンナや沼地、アカシアの森などが広がる広大な公園。保全地域は、世界最大のカルデラであるクレーターと約40kmの長さを誇るオルドヴァイ渓谷が含まれています。このクレーター内は、かつてマサイ族が放牧を行っており、自然と共存していました。
ここは大型動物が2万5000頭も生息していることから「世界の動物園」と呼ばれています。そして、公園内には360万年前のアウストラロピテクスの足跡なども残ることから複合遺産としても評価。
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キルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの遺跡群
首都ダルエスサラームから南へ約300km。海岸の近くには2つの島が浮かび、そこにはキルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの2つのイスラム都市国家の遺跡が残っています。ここはアラビア半島とインド、中国との交易で繁栄した地でした。
それぞれの島にはモスク、宮殿、要塞などの遺構が残り、これらはアラブや中国の建築様式も見られます。
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セレンゲティ国立公園
タンザニア北部のマラ州・アルーシャ州・シニャンガ州にまたがる広大な公園で、大きさでいえば関東平野の8割くらい。セレンゲティとは、マサイ族の言葉で「果てしなく広がる草原」。1979年に世界遺産に登録された「ンゴロンゴロ自然保護区」とはもともとは一つの公園で1959年に分裂したもの。
乾季となると大地が干上がるため、年間100万頭のヌーや数十万頭のガゼルとシマウマは、北西部やケニアにあるマサイマラ国立保護区へと全長約10kmの列を作って「大移動」をすることで有名。
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セルース猟獣保護区
タンザニア南東のルフィジ川の両岸に広がるアフリカ最大級の動物保護区で、「猟獣」とはタンザニアがドイツの植民地時代、皇帝ヴィルヘルム2世が妻のアウグステが狩猟好きであり、皇帝自ら妻にこの地を贈ったためにその名が付けられました。
ここは手つかずの自然が残されていて、クロサイ、チーター、キリン、カバなど、それぞれ数万から10万頭以上の動物が集まり、世界でも有数のアフリカゾウの保護区ですが、密猟が横行していているため、危機遺産になっています。
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キリマンジャロ国立公園
タンザニア北東部にある標高5895mのキリマンジャロ山の周囲に広がる広大な公園。ここはアフリカ大陸最高峰であり、頂上にある氷河によって標高が下がるごとに豊かな自然が広がっていきます。
山はランやシダ、ツルなどの植物で埋め尽くされ、ヒョウ、ブルーモンキーやオオガラゴなどの霊長類が生息。標高3000mになるとヒース(ツツジ科やマメ科の植物などの総称)が広がり、野生の草花が多く見られます。標高4500mになると氷河が見え始め、不毛な荒野が広がるというのが特徴。
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ザンジバル島のストーン・タウン
タンザニアの首都、ダル・エス・サラームの北に浮かぶザンジバル島。島の西海岸に位置するストーン・タウンは、イスラム文化を基盤にアジア・ペルシャ系の文化とアフリカの土着の文化が入り混じった、スワヒリ文化が見られる都市で、ここは外来のさまざまな文化を反映した建築物が多く見られます。
ストーン・タウンの建造物は、サンゴ礁の石灰岩とマングローブの木材で造られた、まさに「ストーン・タウン」という名に相応しい石造の建築物が今でも見られます。
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コンドアの岩絵遺跡群
タンザニア中央部のドドマ州コンドア地区にある岩絵が多く点在する遺跡があります。ここはグレート・リフト・バレー(大地溝帯)に隣接するマサイ岸の東側の一帯に位置し、堆積岩のスラブが突き出た岩陰には数千年に渡って岩絵が描かれてきました。岩絵は150以上もの岩窟住居に描かれていて、初期の赤絵と後期の白黒絵に分かれています。
これらは狩猟採集民から農牧民へと変化したことを示し、当時の人々の宗教や思想などが見られます。
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世界遺産マニアの結論と感想
タンザニアの世界遺産としては7箇所登録されていて、ンゴロンゴロ保全地域やセレンゲティ国立公園など、ライオンやシマウマなど、多くの動物が見られる自然遺産が代表的。一方、インド洋交易の歴史を感じるザンジバル島のストーン・タウンやキルワ・キシワニなど、文化遺産もいくつかあるのが魅力です!ぜひディープに楽しんでくださいね。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。