イギリスといえば、庭園が美しい国として有名ですね。自然風景を作庭する庭園様式「イギリス式庭園」が確立され、全世界に広まっていきました。そんなイギリスでは、世界遺産として登録された庭園はいくつあるでしょうか?
ここでは、イギリスで世界遺産に登録された庭園を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
ブレナム宮殿
ブレナム宮殿は、首都ロンドンから北西約90kmの位置にあるウッドストックに造られた広大な宮殿。ここは、1704年に現在のドイツで行われたブレンハイムの戦いで活躍したジョン・チャーチルに与えられた土地。
これらは英国バロックを代表する建築物で、庭園はランスロット・ブラウンによって風景式庭園(イギリス式庭園)に造り変えられたもの。この庭園様式はヨーロッパだけではなく、世界に影響を与えたことで評価されています。
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ファウンテンズ修道院遺跡群を含むスタッドリー王立公園
イングランド北部にあるノース・ヨークシャー州にあるスタッドリー王立公園は、18世紀に政治家のジョン・エイズラビーと息子のウィリアムによって造園・整備された、英国式の風景式庭園。ここは12世紀に建造されたファウンテンズ修道院があり、現在は廃墟となっていますが、かつてはヨーロッパでも最大規模のシトー会の修道院でした。
現在はナショナル・トラストという歴史建造物などを保護する民間団体によって管理されています。
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キューの王宮植物園群(キュー・ガーデンズ)
首都ロンドンの南西部に位置するキューというエリアに築かれた王宮植物園は「キューの王宮植物園」と呼ばれています。もともとは庭園であったのですが、1759年に英国王ジョージ2世の皇太子の后であったオーガスタ妃(ジョージ3世の母)によって、庭園を植物園へと拡張させたことが始まり。
ここは18世紀から現在まで世界の植物を収集している世界最大規模の植物園で、研究所や園芸学校など、世界の植物研究において重要な役割を果たしてきました。
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世界遺産マニアの結論と感想
イギリス式庭園が生まれた国であるにもかかわらず、意外にも世界遺産として登録されている庭園は数少ないといった印象。とはいえ、庭園の植物は常に植え替えられているし、景観としての価値ではなく、庭園史に残るようなものでないと世界遺産に選ばれない…という事情もありますね。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。