登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | (3),(4) |
登録年 | 1983年 |
アルマス広場は「クスコ市街」の構成資産の一つ。クスコ旧市街の中心地であり、インカ帝国時代から存在したという歴史の目撃者的存在でもあります。ところで、アルマス広場はなぜ世界遺産なのでしょうか?
ここではアルマス広場がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、アルマス広場について詳しくなること間違いなし!
アルマス広場とは?
ペルー東部・アンデス山脈にある大都市クスコは、かつてインカ帝国の首都として栄えました。旧市街にあるアルマス広場は、インカ帝国時代から使用されていた広場。
フランシスコ・ピサロ(1470年頃〜1541年)がここでクスコ征服の宣言をしたり、18世紀に反乱を指導したホセ・ガブリエル・コンドルカンキの処刑が行われたりと、歴史的なイベントが行われる場所でもありました。現在も街の中心地で、周囲は商店が集まっています。
広場には、16〜17世紀に建造され、インカ帝国時代は神殿として使用された「クスコ大聖堂」と、11代サパ・インカ(皇帝)の宮殿があった場所にあるコロニアル・バロック建築の傑作「ラ・コンパニーア・デ・ヘスス教会」があることで知られます。
アルマス広場はどんな理由で世界遺産に登録されているの?
アルマス広場が評価されたのが、以下の点。
登録基準(iii)
クスコは、15〜16世紀に南米のアンデス山脈一帯を支配したインカ文明の首都であり、南米の先住民たちの文化の総決算的存在ということを示すということ。
登録基準(iv)
クスコは、インカ帝国時代の文化とスペインの文化が何世紀にも渡って融合していき、独特の都市景観を作り出していったということ。
世界遺産マニアの結論と感想
アルマス広場は、インカ帝国の首都クスコの中心地であり、スペイン支配後も利用され、それぞれの文化が融合しつつ、教会や大聖堂なども加えられた独特の景観が見られるという点で評価されています。
ちなみに「アルマス」はスペイン語で「武器」という意味で、スペインだけでなく、ラテンアメリカ各地で「メイン広場」という意味を持ち、特にペルーでは首都リマだけでなく、多くの街で「アルマス広場」が存在します。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。