ドイツの絶景というと、ノイシュヴァンシュタイン城のイメージがありますね。ドイツの遺産は美しくはあるのですが、その中でも「絶景」が満喫できる遺産はどんなものでしょうか?
ここでは、絶景が楽しめるドイツの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
目次
ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群
ドイツの首都ベルリンの南西部にある宮殿群、そして、郊外の都市・ポツダムの北東にある宮殿群が合わせて世界遺産として登録されています。ここには1730年から1916年にかけて150もの宮殿と庭園が築かれ、これらは自然を取り入れながら作られたもの。
その中でもプロイセンのフリードリヒ2世(大王)によって築かれたサンスーシ宮殿は、ドイツ・ロココ様式の傑作です。宮殿に併設された庭園も階段状のテラスになっていて見事。
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シュヴェリーンのレジデンス集合群
ドイツ北部のシュヴェリーンは、湖に囲まれた街。ここには「北のノイシュヴァンシュタイン城」と呼ばれるシュヴェリーン城があります。16世紀になると、要塞という機能よりも宮殿(レジデンス)としての役割が強くなり、フランスのシャンボール城にインスピレーションを得て、ルネサンス様式の要素が加わりました。
敷地内には、中央の広場を中心に建造物が並び、礼拝堂や劇場、博物館などが並んでいます。部屋数は地下室や屋根裏部屋を含めると、合計で900もあるとか。
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ハンザ同盟都市リューベック
リューベックはドイツ北部のバルト海沿岸に位置する都市。現在のリューベック付近にはもともとスラブ人の集落があったものの、1143年にハンザ都市になると、1226年に当時のローマ皇帝フリードリヒ2世から「帝国自由都市」として自由に交易ができる特権状をもらいます。
旧市街は保存状態がよく、ハンザ商人たちの邸宅、貯蔵庫、教会、そして、街のシンボルであるホルステン門が今でも見られます。
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ヴァルトブルク城
テューリンゲン州のアイゼナハ郊外の山の上にあるのがヴァルトブルク城。ここは11世紀にテューリンゲン伯によって建造された、後期ロマネスク様式の城です。
19世紀に再建されたものの、邸宅や騎士館などは11世紀の建造当時の姿をよく残します。そして、16世紀にマルティン・ルターがこの城に亡命し、新約聖書のドイツ語訳を行った場所としても有名。
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バンベルク市街
バンベルクは、ドイツ南部のバイエルン州の北部にある歴史深い町。10世紀に東フランク王国の領土になると、11世紀に後の神聖ローマ皇帝となるハインリヒ2世が、ここに司教座を設立しました。
彼はここを第二のローマにしようと計画し、大聖堂や修道院などを建造しました。やがてバロック建築が立ち並ぶようになると「バイエルンの真珠」と呼ばれるほどに繁栄。
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ライン渓谷中流上部
ドイツ西部のラインラント=プファルツ州にあるライン川沿いの渓谷を中心に登録されいていて、60もの小さな町や段々状のぶどう畑、古城などが含まれています。
ここはライン渓谷の中でも深い渓谷があり、小さなV字型の渓谷が15kmも続くバッハラッハ渓谷、幅130mもなく、ライン川で最も川幅が狭いというローレライなどで有名。
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僧院の島ライヒェナウ
スイスとの国境に面したバーデン=ヴュルテンベルク州のボーデン湖に浮かぶのがライヒェナウ島。ここは8世紀に聖ピルミニウスという人物によって、最古の修道会であるベネディクト会派の修道院として建設されました。
修道院は布教するだけではなく、芸術と文化の発信地でもあり、10〜11世紀に建造された各聖堂には美しいフレスコ画が描かれ、これらはドイツ初期のロマネスク美術の傑作でもあります。
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ベルクパルク・ヴィルヘルムスヘーエ
ドイツ中央部にあるカッセルは、かつてはヘッセン地方の中心都市。12世紀にベルクパルク・ヴィルヘルムスヘーエのある丘の上に場所に城が築かれると、13世紀はにヘッセン方伯の城となり、16世紀にはヘッセン=カッセル方伯領の宮廷が置かれました。
ベルクパルク・ヴィルヘルムスヘーエというのは「山の公園ヴィルヘルムスヘーエ」という意味で、庭園は17世紀にヘッセン=カッセル方伯カールによってバロック様式の公園として建造されたもの。
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クヴェードリンブルクの聖堂参事会教会、城と旧市街
ドイツ中央部ザクセン=アンハルト州にあるクヴェードリンブルクは、10世紀にオットー家(リウドルフィング家・ザクセン朝)によって支配された町。ハインリヒ1世はここで宮殿を築き、東フランク王国の中心地となると、政治と宗教、商業の中心となりました。
旧市街は14〜19世紀のハーフティンバー様式の木造家屋が1200軒も並び、聖堂参事会教会(聖セルヴァティウス教会)はロマネスク様式の傑作でもあります。
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ハンブルクの倉庫街とチリハウスを含む商館街
ハンブルクは、ハンザ同盟(中世の北ヨーロッパの商業圏)の主要都市であり、もともとは自由都市でした。しかし、19世紀後半にドイツ関税同盟という経済圏に組み込まれる際に、自由港地区だけは残すことが許されたため、ハンブルクの商人は世界遺産に登録されたシュパイヒャーシュタット(湾口倉庫群)を建造。
その近くにあるコントーアハウス地区(商館街)は、6つの大きな建築物で構成され、これは当時のハンブルクにおける国際貿易の発展を示すもの。
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世界遺産マニアの結論と感想
ドイツの世界遺産はどれも貴重な遺産ばかりですが、その中でも世界でも滅多に見られない絶景をピックアップ。しかし、これはほんの一部…。まだまだ絶景は続くので、ぜひ自分のお気に入りの遺産を探してみてくださいね!
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。