イタリアの世界遺産「アグリジェントの考古的地域(神殿の谷)」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分文化遺産
登録基準(1), (2), (3), (4)
登録年1997年

シチリア島南西部にあるアグリジェントにある神殿の谷はかつて「アクラガス」と呼ばれた、ギリシャの植民都市でした。ここは紀元前6世紀に建造され、神殿が多く並んでいて、保存状態が良好。ドーリア式のコンコルディア神殿はキリスト教の聖堂に利用されたりと、初期キリスト教の埋葬施設も残っているのも特徴です。

ここではアグリジェントの考古的地域(神殿の谷)がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、アグリジェントの考古的地域について詳しくなること間違なし!

目次

アグリジェントの考古的地域(神殿の谷)とは?

画像素材:shutterstock

シチリア島南西部のアグリジェント県に位置する神殿の谷。ここは「谷」と呼ばれますが、ドーリア式の神殿だけではなく、ネクロポリスも残る広大な遺跡です。

ここは紀元前6世紀に築かれたギリシャの植民都市で、かつては地中海地域の主要都市の一つというほどの規模でした。今でもヘラクレスを祀ったヘラクレス神殿をはじめ、多くの神殿が残っています。5世紀には、現在のチュニジアにあったカルタゴに滅ぼされますが、遺構は畑や果樹園の中にそのまま残っていて、ヘレニズム時代後期からローマ時代の都市遺跡、初期キリスト教徒のネクロポリスまでが点在。

中でも紀元前5世紀に建造されたコルコンディア神殿は、保存状態が良く、6世紀にキリスト教の聖堂に転用されたもの。

アグリジェントの考古的地域(神殿の谷)はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

画像素材:shutterstock

アグリジェントの考古的地域が評価されたのが、以下の点。

登録基準(i)
ドーリア式の列柱が並ぶ神殿は、ギリシャの芸術と文化が詰まった建造物であるという点。

登録基準(ii)
シチリア島にあるアグリジェントの遺跡は、ギリシャの影響を受けていることから、人類の価値観の交換を示すものであったということ。

登録基準(iii)
古代の地中海地域の最大都市の一つであったアグリジェントは、保存状態が良いギリシャ遺跡であるという点。

登録基準(iv)
遺跡に点在する神殿はギリシャ建築を代表し、特にドーリア式の建造物を代表するものであるということ。

世界遺産マニアの結論と感想

神殿の谷に残る遺跡は、ギリシャの影響を受けた植民都市があった場所で、古代地中海でも最大規模であり、神殿群はドーリア式のギリシャ神殿の代表作として評価されています。

ちなみに、ドーリア式というとパルテノン神殿で有名ですが、実は日本でも「ドーリア式の列柱」をイメージした建物もいくつかあって、実は東京都の文京区にある講談社旧本館もその一つ。まぁ、入口部分だけですが…。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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