コンゴ共和国・カメルーン・中央アフリカの世界遺産「サンガ川流域の3か国保護地域」とは?世界遺産マニアが解説

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登録区分自然遺産
登録基準(9), (10)
登録年2012年

コンゴ共和国、カメルーン、中央アフリカの3ヶ国がまたがるコンゴ盆地の北西部は3つの自然公園を中心とする約7500平方kmの敷地が世界遺産に登録。ここは人類の影響を受けていない熱帯雨林が広がっていて、絶滅危惧種のマルミミゾウやニシローランドゴリラやチンパンジー、さらにナイルワニや大型肉食魚ムベンガなど、多様な動物が維持できる環境が広がっています。

ここではサンガ川流域の3か国保護地域がなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、サンガ川流域の3か国保護地域について詳しくなること間違いなし!

目次

サンガ川流域の3か国保護地域とは?

ムベンガ/サンガ川流域の3か国保護地域
画像素材:shutterstock

サンガ川はコンゴ川の支流で、コンゴ共和国、カメルーン、中央アフリカの3ヶ国の国境沿いを流れています。ここは南からコンゴ共和国の「ヌアバレ=ンドキ国立公園」、カメルーンの「ロベケ国立公園」、中央アフリカの「ザンガ=ンドキ国立公園」の3つの自然公園で構成されていて、約7500平方kmもの広大な熱帯雨林が広がっているエリア。

ここは人類がまだ到達していない森林も含まれていて、先住民が暮らす地でもあり、持続可能な森林開拓がされてきたことから、その環境が保護されました。熱帯雨林だけでなく、湿地林や氾濫地に広がる森林など、多様な湿地を含むさまざまな動物の生息地が点在。ここは絶滅危惧種のマルミミゾウが生息し、ゾウたちはミネラルを得るために土地を掘り起こし、ミネラルが豊富な土壌を持つ「バイ」と呼ばれる湿地を作ります。これにより、多くの動物がこの地を訪れるようになり、絶滅危惧種のゴリラやチンパンジー、ウシ科のシタツンガやボンゴなど、多種多様な動植物が生息。

サンガ川流域の3か国保護地域はどんな理由で世界遺産に登録されているの?

マルミミゾウ/サンガ川流域の3か国保護地域
画像素材:shutterstock

サンガ川流域の3か国保護地域が評価されたのが、以下の点。

登録基準(ix)
サンガ川流域はバッファゾーンも広大で、ここは人が踏み入れることが少ない地であることから、狩猟や密猟の影響を受けず、肉植物や大型哺乳類を含む動植物が多く見られ、各地の自然公園とは違い、世界規模でも珍しい森林景観が保存されているという点。

登録基準(x)
サンガ川流域はコンゴ盆地北西部の温順熱帯雨林が広がっていて、さまざまな絶滅危惧種が保護されています。絶滅危惧種としては、ムクルングと呼ばれるアカテツ科の植物、マルミミゾウ、ニシローランドゴリラ、ウシ科のシタツンガやボンゴなどが生息する環境であるといいうこと。

世界遺産マニアの結論と感想

サンガ川流域は3ヶ国の自然公園が集まり、周辺のバッファゾーンも含め人類がこの地に踏み入ることが少ないことから、各地の自然保護区とは異なり、一部だけでなく、森林一帯がそのまま保護されていて、その中には絶滅危惧種が多く見られるという点で評価されています。

ちなみに、人が訪れることが少ない地ではありますが、ここも他と同じく、密猟に悩まされていて、マルミミゾウの象牙は硬く、非常に貴重であることから特に被害を受けやすい状況に。さらに、印章や三味線の撥(ばち)はマルミミゾウの象牙が好まれるために、日本での需要も価値がどんどん上がるという環境を作り上げているという皮肉な関係があります。

※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。

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この記事を書いた人

世界遺産一筋20年以上!遺跡を求めて世界を縦横無尽で駆け抜ける、生粋の世界遺産マニアです。そんな「世界遺産マニア」が運営するこちらのサイトは1100以上もある遺産の徹底紹介からおもしろネタまで語り尽くすサイト。世界遺産検定一級取得済。

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