登録区分 | 自然遺産 |
登録基準 | (9),(10) |
登録年 | 1997年 |
バングラデシュ南西部に広がるシュンドルボンは、世界最大のマングローブ林の中に広がるエリア。ここには絶滅危惧種ベンガルトラが住み、同じくイリエワニの他、260種もの鳥類が生息することでも知られています。
ここではシュンドルボンがなぜ世界遺産なのか、世界遺産マニアが分かりやすく解説。これを読めば、シュンドルボンについて詳しくなること間違いなし!
シュンドルボンとは?
バングラデシュの南西部に位置するシュンドルボンは、北方から流れるガンジス川やメグナ川によって形成されたデルタ地帯で、総面積は約1400平方km。このデルタ地帯は、国境を接したインド側にも広がっていて、全体の約40%が「スンダルバンス国立公園」として世界遺産に登録されていて、残り60%がバングラデシュ側にあります。
ここは世界でも最大規模のマングローブ林があり、西と南、東の3つの保護区に分かれています。ここは川が水路のように入り組んでいて、多くの絶滅危惧種の生息地。特にベンガルトラは、20世紀には絶滅の危機に陥りましたが、保護政策によって年々増加しています。他にも豊かな生態系を持ち、絶滅危惧種のイリエワニや貴重なインドニシキヘビ、鳥類は260種も確認されるほど。
シュンドルボンはどんな理由で世界遺産に登録されているの?
シュンドルボンが評価されたのが、以下の点。
登録基準(ix)
世界最大のデルタ地帯であり、モンスーンや洪水、塩の満ち引きなどが作用して、マングローブが形成され、動植物に影響を与えるというプロセスが見れるということ。
登録基準(x)
世界最大規模のマングローブによって、絶滅危惧種を含め多種多様な動植物が生活していて、絶滅危惧種のベンガルトラは世界最大規模の保護区となっているという点。
世界遺産マニアの結論と感想
シュンドルボンとスンダルバンス国立公園を含めて世界最大のデルタ地帯であり、天候や地理的条件によって世界最大級のマングローブ林が形成されているということに評価。そして、ベンガルトラの世界最大の保護区であり、鳥類は260種も見られるというのもポイント。
ちなみに、ここにはまだまだ魅力的な動物が生息しているんです。世界でも珍しい川に生息する「ガンジスカワイルカ」が見られることで有名。こちらも絶滅危惧種で、食用や釣り餌にされたりと、なかなか保護されていないことから、かなり個体数が減ってしまっているのが現状です。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。