イギリスといえば、各地にお城が点在しているイメージがありますが、実際に小さな要塞の機能を持つ城から王族が暮らした豪華で巨大な城まで、その種類はさまざま。国内にはまるでRPGゲームに出てくるようなお城が今でも現存しているんですよ!
そんなイギリスで世界遺産として登録されている城はいくつあるでしょうか?ここでは世界遺産に登録されたお城を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説していきましょう。
グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁
ウェールズ北西部・グウィネズ州と周辺にある、ビューマリス城、カーナーヴォン城、コンウィ城、ハーレフ城の4つと、それに付随する要塞都市を含めて世界遺産に登録。グウィネズ地方は、13世紀にイングランドがウェールズへと侵攻し、この地の支配権を得たものの、抵抗が続いていたために、当時の国王であったエドワード1世はこの地に、アイアンリング(鉄の輪)と呼ばれる10の城を建造しました。
城の設計は城郭建築家のセント・ジョージのマスター・ジェイムズによるもので、当時の軍事建築の中でも非常に優れていました。
ビューマリス城
グウィネズ州の北西に浮かぶアングルシー島にあるビューマリス城は、1295年に建造され、六角形の二重の城壁を持ち、非常にバランスが良いものの、1330年に建設が中断したために未完成。
カーナーヴォン城
カーナーヴォンはグウィネズ州の州都。13世紀にイングランド王のエドワード1世がウェールズ公国を治めるために、現在の石造りの城の建造を開始しました。この地では反乱が多かったために、城と市壁を繋げるという城塞都市として設計されたもの。
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コンウィ城
コンウィはコンウィ州の州都で、中世からコンウィ川の河口にある集積地でした。13世紀後半になるとエドワード1世がこの地を征服し、宮殿跡に城と城壁を建造。17世紀までは栄枯盛衰を繰り返したものの、18世紀には完全に廃墟になりました。
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ハーレフ城
ハーレフとは「美しい岩」を意味し、丘の上に築城された城。ここは4つの塔と二重の城壁で囲まれた堅固な構造でもあります。麓まで階段がありますが、これは当時は海岸沿いにあったことを示す名残りで、正門でもあるゲートハウスと呼ばれる塔のある大きな門はシンボル的存在。
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ダラム城/ダラム城と大聖堂
ダラムは、イングランド北東部に位置し、スコットランドとの国境近くにある街。城は、ウェア川に沿って形成された小高い丘の上にあります。
ダラム城は、ノルマン朝時代の要塞をダラム司教の邸宅に作り変えたもので、現在は大学の学生寮になっています。14世紀初頭に作られた大広間は、かつて英国一の広さを誇り、今でも長さ30m、高さは14mの空間は現存。
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ロンドン塔
首都ロンドンのイーストエンドに位置するロンドン塔は、現在の英国王室のルーツであるノルマン朝のウィリアム1世によって、ロンドンの玄関であると同時に首都を防衛する城塞として建造したもの。世界遺産名は「Tower of London」ではありますが、正式名称は「国王陛下のロンドン塔の宮殿および要塞」であり、宮殿としても利用されていました。
ホワイト・タワーを中心としたノルマン様式の軍事施設としての傑作でもあり、英国の歴史とともに発展してきた要塞宮殿でもあります。また英国王室の闇の歴史として、多くの王族が処刑された場所として有名。
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ハドリアヌスの長城/ローマ帝国の国境線
イングランドとスコッランドとの国境近くに位置するハドリアヌスの長城。これは122年にローマ帝国・五賢帝の一人、ハドリアヌス帝によって、属州ブリタニアの最北端に築かれたもの。長城は東海岸のニューカッスル・アポン・タインから西海岸のカーライルまでの約118kmにも及び、壁の高さは4〜5mで、6kmの間隔で要塞が置かれました。
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エディンバラ城/エディンバラの旧市街と新市街
スコットランドの首都であるエディンバラ旧市街に位置し、キャッスル・ロックと呼ばれる小高い岩山に建つ城。もともとは7世紀ころから要塞が造られていたという説もありますが、現在見られる建物で最も古い部分は12世紀のもので、ほとんどの建設物は16世紀以降に再建されました。現在は軍事博物館として使用されています。
城で最も古い部分は、12世紀に建造された聖マーガレット教会堂で、これはスコットランド王のデイヴィッド1世が、母のマーガレット・オブ・スコットランドのために建造。
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世界遺産マニアの結論と感想
イギリスには、廃城となった小さな城は多く点在していますが、これらの城は世界遺産に登録されただけあって、その外観や規模は段違い!ぜひディープに楽しんでくださいね。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。