中国は世界で4番目の面積を誇る国であり、多種多様な自然で溢れています。それもあり、中国には世界に誇る美しい湖がたくさんあるんですよ!
ここでは、中国で世界遺産に登録された湖を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
目次
西湖/杭州市
浙江省杭州市は、上海から南西へ170kmにある大都市。町の中心部にある西湖は、唐(618〜907年)の時代以降、多くの詩人や画家によって称賛されてきました。ここは三方を山に囲まれていて、周囲は霧に覆われることが多く、山水画のような景観が見られます。
西湖は外周約15kmほどの広さで、3つの人工の島が浮かんでいます。周辺には寺院や楼閣、庭園などが作られ、9〜12世紀に人工的に作られた堤防も現存。
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昆明湖(頤和園)/北京市
頤和園は、中国の首都・北京から北西へ約15kmの位置にある、総面積約290万kmも誇る広大な庭園。1886年に当時政権を握っていた西太后によって莫大な予算を使用し、豪華絢爛な庭園にされたもの。
昆明湖は、頤和園の大部分を占める広大な人造湖。ここは杭州の名勝地である西湖を模倣して造られたもの。湖には、雨乞いの儀式を行う竜王廟が築かれた島があり、そこは17ものアーチがある十七孔橋で結ばれています。
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天池(ボクダ山)/新疆ウイグル自治区
自治区の首府であるウルムチから東へ約60kmに位置する山。ボゴダ山の標高は5445mの高地であるにもかかわらず、緑広がる美しい景観が広がり、標高1907mにある氷河湖・天池が有名です。ここは古代の仙女・西王母の伝説とも結びついていて、その伝説を彷彿とさせるほどに神秘的。
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九寨溝/四川省
九寨溝の渓谷は、四川省の中でも北部にあるアバ・チベット族チャン族自治州にある自然保護区。ここはチベット族の村落を意味する「寨」が9つあることから名付けられたもの。
湖沼の水は、石灰岩からの湧き水で、太陽の光を浴びるとエメラルドやオレンジなどに反射するように。そして、湖に沈む倒木は石灰分で固まり、これもまた美しい景観を作り出します。
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黄龍彩湖群/四川省
四川省の北西に位置する黄龍風景区は、標高4000m級の山々が連なる岷山山脈にある玉翠山の麓に位置する渓谷。ここは樹海に囲まれた渓谷沿いに3000もの湖沼が続くという景観で、これらは石灰岩層が露出していたため、氷河によって削られて形成されたという歴史を持ちます。
景勝地は多くあり、100以上の池が階段のように続く「石塔鎮海」が有名で、標高3500m近くにある「五彩池」は見る時間や角度によって色が変化するというもの。
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バダインジャラン砂漠/モンゴル自治区
中国の北部・モンゴル自治区の南西部にあるアルシャー盟から甘粛省に広がる砂漠であり、その面積は広大で中国で3番目に大きい砂漠でもあります。ここは100を超える湖が広がっていて、砂丘や淡水湖、塩水湖が多く並ぶ景観で知られ、他では見られない独特の砂漠が続く場所として有名。
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世界遺産マニアの結論と感想
中国で湖というとあまりイメージがないとは思いますが、世界遺産としては湖そのものの登録はなくとも、九寨溝や黄海など、湖の集合体としての登録が多いという傾向にあります。とはいえ、これも立派な「湖」ではあるので、中国ならではの絶景であるため、大変貴重な景観ですね。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。