朝鮮半島は旧石器時代から人々が暮らしていた地。南部に位置する韓国には、古来から多くの王朝が興ったことから各地方には古墳だけでなく、城跡や寺院跡など、かつての栄光を感じさせる遺跡が点在しています。
そんな中、韓国で世界遺産として登録されている遺跡はいくつあるでしょうか?ここでは世界遺産に登録された遺跡を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説していきましょう。
高敞、和順、江華の支石墓群
支石墓(ドルメン)は新石器時代から青銅器時代に世界各地に見られ、韓国西部に残る遺跡は紀元前1000年から紀元前100年にかけて建造され、世界でも支石墓が最も密集するエリアでもあります。
これらは2つ以上の石版で構成され、一般的には遺体の上に建てられた埋葬施設であり、先史時代の社会や政治、儀式、芸術などが分かるもの。
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慶州歴史地域
新羅は、朝鮮半島に紀元前1世紀〜10世紀に栄えた王朝で、韓国南東部にある慶州市は、かつての首都・金城(クムソン)があった場所。
新羅は7〜10世紀にかけて朝鮮半島を統一した時期もあり、ここは王宮があったことから古墳が多く並び、他には寺院や仏塔の遺構など、韓国の仏教美術が多く見られる地でもあります。
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百済歴史地域
百済は朝鮮半島の三国時代(4〜7世紀ころ)の西部に存在した国家。韓国の中西部の山岳地帯は、百済後期の熊津時代(475〜538年)、泗沘時代(538〜660年)に渡って首都が置かれた場所で、8つの考古学遺跡で構成されています。
これらの遺跡は百済後期の繁栄を示し、中国や日本など古代の東アジアの王国間の芸術の交流が見られるもの。
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伽耶古墳群
伽倻とは、1〜6世紀に朝鮮半島の中南部に存在した、小国が並ぶエリアのこと。この地には多くの小国が存在し、600年の間に数十万基もの古墳が築かれた地でもありました。その中でも7箇所が登録。
特に世界遺産に登録されているエリアは伽倻の形成期から熟成期まで多くの古墳が並び、副葬品も出土しているという点で重要なものです。
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世界遺産マニアの結論と感想
韓国というと、時代劇のように美しい宮殿が多いイメージがありますが、各地に古代遺跡が点在していて、教科書でも登場する王朝の名残が今でも見られるのが魅力です。意外と気軽に訪れることができるので、ぜひディープに楽しんでくださいね。
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。