イタリアの絶景というと、フィレンチェやヴェネツィアのような歴史的街並みのイメージがありますね。の遺産は美しくはあるのですが、その中でも「絶景」が満喫できる遺産はどんなものでしょうか?
ここでは、絶景が楽しめるイタリアの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
目次
ヴェネツィアとその潟
ヴェネト州の州都ヴェネツィアは、潟(ラグーン)に浮かぶ118の島で構成される海上都市。ヴェネツィアの街は小さな島々から構成されていて、中心部には全長約3kmにもおよぶ「カナル・グランデ(大運河)」が通り、400の橋と150を越える大小の運河でそれぞれの島を結んでいます。
10世紀になると海上交易で栄え、やがて「アドリア海の女王」と呼ばれように。運河や橋で構成されたユニークな都市構造は、街全体が芸術作品のよう。
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サン・ジミニャーノ歴史地区
サン・ジミニャーノは、イタリア中部のトスカーナ州の州都フィレンツェから南に約60kmに位置する都市で、標高324mの丘の上に築かれています。かつては巡礼者の経由地として繁栄した都市で、やがて通商の中心として発展しました。
ここは「塔の町」として知られ、塔が林立するユニークな町並みが広がります。町にはかつて富と権力の象徴として72もの塔が建造されましたが、現在は14基だけ残存。
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マテーラの洞窟住居と岩窟教会公園
イタリア南部のバジリカータ州にあるグラヴィナ渓谷では、人々が洞窟を利用して住宅を作り、この地に住み着きました。現在のマテーラの旧市街では、サッシ(洞窟住宅)や教会、修道院など並んでいて、世界でもユニークな風景を眺めることができます。
街は旧石器時代に遡るほどに古い歴史を持ち、洞窟を利用した住居は人類の歴史における重要な段階を示しています。
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ナポリ歴史地区
ナポリは、イタリア南部のカンパニア州の州都。ここは古代から地中海での交易で栄えた都市で、ヨーロッパでも最も古い都市の一つでもあります。
紀元前5世紀にギリシャの植民都市ネアポリスから現在までさまざまな国によって支配され、それぞれの時代の文化が今でも町に色濃く残っています。
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シエーナ(シエナ)歴史地区
イタリアの古都であるシエーナはトスカーナ州中部の丘の上にあります。近くにあるフィレンツェと争いながら、12〜15世紀に栄えた都市国家には、ゴシック様式の壮麗な建設物が多く造られました。
現在も当時の雰囲気を残すカンポ広場は「世界で最も美しい広場」と讃えられるほど。シエナは芸術や建築、都市計画などの点でイタリアやヨーロッパ各地で建造された都市に大きな影響を与えてきました。
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アルベロベッロのトゥルッリ
アルベロベッロは、南イタリアにあるプーリア州にある小さな町。ここには先史時代から石灰岩を使用した住居、トゥルッリ(トゥルッロの集合体)が多く並ぶ街。
トゥルッリが多いエリアは2つあり、合計で1500軒以上のトゥルッリが残っています。トゥルッリは、さまざまな使用用途があり、シェルターや倉庫に使われることもあれば、小さな土地の領主や農民の住居としても利用されていました。
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ポンペイ
ヴェスヴィオ山の南東に位置するポンペイは埋没する前は商業都市として繁栄。ポンペイはタイムカプセルのように当時の建築物が見られ、神殿、市庁舎、劇場、娼館、浴場などの遺構が点在。町は舗装した道路に邸宅が並ぶという計画都市で、それぞれの家にはフレスコ画やモザイクが残っていて、人々の肖像画なども貴重な資料となっています。
有名なものとしては「ファウノの家」で、この家で発見されたアレクサンドロス大王のモザイク画は世界史の教科書でもおなじみ。特に「外科医の家」には、柱に囲まれた中庭に向くというアトリウムのような家などもあり、建築デザインも秀逸な家も見られます。
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ポルトヴェーネレ、チンクエ・テッレと小島群(パルマリア島、ティーノ島、ティネット島
イタリア北西部、西のレヴァントから東のラ・スペーツィアの間のリグーリア海岸沿いに沿って約15kmに渡って広がるエリアが登録されています。ここは断崖絶壁に沿ってブドウやオリーブ畑が何世紀にも渡って階段状に築かれていき、19世紀末に鉄道が敷かれるまで、開発がほとんどされてきませんでした。
ここは1000年に渡って人々が自然と向き合って生きてきた風景が見られることから、文化的景観として登録。
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エオリア諸島
シチリア島北部とティレニア海に位置するエオリア諸島は、7つの主要な火山島で構成される島々。ここは260万年間も火山活動により7つの島が形成され、現在でも火山活動が繰り返し発生しています。よって、火山島の形成から活動まで、格好の研究対象となっているのが特徴。
ここは「ブルカノ式噴火」や「ストロンボリ式噴火」といった火山噴火様式のルーツとなった島があり、200年以上に渡って火山の研究対象となっているという点で評価。
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ドロミーティ
イタリア北東部に広がるドロミーティは、東アルプス山脈の一部で、18の峰を含む9つの山岳地帯で構成されています。ここは標高3000mを超えるマルモラーダなどの名峰も含まれていて、急峻な岩山が多く広がるエリア。
ここは中生代の地層が残り、化石の産地ともなっています。そして、ドロマイト(苦灰石)が発見された場所としても有名。
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世界遺産マニアの結論と感想
イタリアの世界遺産はどれも貴重な遺産ばかりですが、その中でも世界でも滅多に見られない絶景をピックアップ。しかし、これはほんの一部…。まだまだ絶景は続くので、ぜひ自分のお気に入りの遺産を探してみてくださいね!
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。