東南アジアでも屈指の観光国家といえばタイ!歴史も深く、現代でも王室が残るほどに伝統のある国家です。タイの世界遺産というと、アユタヤやスコータイが有名ですが、国内にはどれくらいあるでしょうか?
ここでは、タイの世界遺産を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれを簡潔に解説していきましょう。
目次
古都アユタヤ
アユタヤは、タイ中部のアユタヤ県にある都市。現在は1万3000人ほどの小さな町ですが、14〜18世紀に繁栄したタイ人による王朝があり、首都だった場所でもあります。
しかし、18世紀にビルマによって破壊されてしまい、現在は王宮や寺院の跡だけが残りますが、その遺構からはかつてのアユタヤ王朝の繁栄が見られるという点で評価されています。
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スコータイの歴史上の町と関連の歴史上の町
スコータイはタイ北部にある古都で、13〜14世紀のスコータイ王朝時代には首都となった場所でした。ここはタイの建築史の始まりと言える場所。
広大な遺跡の中に、ワット・マハータートやワット・シーチュムなど、かつて繁栄した王国の姿が現在でも残っています。
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トゥンヤイ-フワイ・カーケン野生生物保護区
1972年設立のカーンチャナブリー県とターク県にまたがるトゥンヤイ・ナレースワン野生生物保護区、1974年登録のターク県とウタイターニー県にまたがるフワイ・カーケン野生生物保護区の2つが合わさり、合計で約6220平方kmにも及ぶ広大な遺産。
ここはインドシナ半島最大級の森林地帯で、東南アジアに生息する大型哺乳類の77%、大型鳥類の50%など、多様な生態系が保護されています。
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バーンチエン遺跡
タイ北東部にあるウドーンターニー県・ノーンハーン郡にあるバーンチエンという小さな村で、1966年に彩文土器が発見されると、その後の調査によってここは少なくとも紀元前1500年頃から紀元3世紀にわたって集落と埋葬地として利用されてきた場所ということが分かりました。
そして、世界でも比較的早期に稲作が行われた地でもあったということでも有名です。
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ドンパヤーイェン-カオヤイ森林地帯
西はサラブリー県東部から東はカンボジア国境にいたるまで広大な森林地帯で、カオヤイ国立公園、タップラーン国立公園、パーンシーダー国立公園、タープラヤー国立公園、ドンヤイ野生生物保護区で構成されています。
ここは長らく開発されることもなかったため、モンスーン気候の熱帯雨林にはテナガザルをはじめ800種以上の動物が生息し、絶滅危惧種も見られます。
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ケーンクラチャン森林保護区群
ケーン・クラチャン国立公園は、マレー半島北側のミャンマーのタニンダーリ地方に面していて、ここはペッチャブリー県とプラチュワップキーリーカン県にまたがり、面積は2900平方kmを越える広大な公園。
インドシア半島はもちろん、ヒマラヤ山脈やスマトラ島の生態系の中間に位置しているため豊かな生態系が見られます。絶滅危惧種は8種類見られ、シャムワニやドール、バンテン、アジアゾウ、エミスムツアシガメなどが生息。
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古代都市シーテープ
タイの北部にあるペッチャブーン県の遺跡。ここは3〜5世紀から13世紀頃まで都市として繁栄した場所で、チャオプラヤー川沿い栄えたドヴァーラヴァティー王国(6〜11世紀ころ)時代の文化が見られる場所でもあります。
遺跡はスコータイ王朝が誕生する13世紀以前に、東南アジア各地と交易で大いに栄えた都市がこの地で存在していたことを示示し、ここは仏教やヒンドゥー教を融合した独自の芸術様式が発展していきました。
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プー・プラ・バート、ドヴァーラヴァティー時代のシーマ石の伝統の証拠(プー・プラ・バート歴史公園)
タイの北東部の大都市ウドーンターニーから西へ約54kmの位置にある歴史公園。ここは先史時代から神聖な場所として崇められていて、「プー(山)」と「プラ・バート(聖なる足跡)」という意味の通り、ここは丘の上に築かれた施設で、ブッダの足跡を祀り、祭事が行われた場所でもありました。
キノコ型の奇岩や赤い塗料で描かれた壁画などが残っていて、各時代の文化の集合体といった存在でもあります。
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世界遺産マニアの結論と感想
意外や意外!文化遺産が5つ、自然遺産は3つと、タイの世界遺産の数としては合計で8つだけ。アユタヤとスコータイ以外は観光地としては有名ではないですが、世界遺産としての価値は高いので、ぜひ他の遺産にも注目してみてくださいね!
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。