日本各地に世界遺産が増えてきましたが…世界遺産が多い県もあれば、一つもない県もあったりします。そこで一つ疑問が…世界遺産ってどの県が一番多いのでしょうか?気になるけど、どこが一番かというのは意外と思いつかないですよね
ここでは、世界遺産の多い県を世界遺産マニアが一覧にして分かりやすく解説。それぞれの遺産を簡潔に解説していきましょう。
1位、岩手県(3件)
東北の中でも最大の面積で、全国でも北海道に次いで2位という広大な面積を持つのが岩手県。この地は縄文時代から集落があり、縄文遺跡や奥州藤原氏の本拠地・平泉、幕末に開発された日本最古の洋式高炉跡など、世界遺産は多くあります。
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1位、奈良県(3件)
奈良県といえば、紀伊半島の中央にある内陸県。ここは古代の日本においては都が置かれた時期もあり、現存する最古の木造建築・ 法隆寺や奈良の寺社仏閣など、古代の歴史には欠かせない遺産がある一方、南には吉野山という修験道の聖地まであるのが特徴。
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1位、鹿児島県(3件)
鹿児島県は九州最南端にあり、古くから島津家の領地でもありました。大河ドラマなどで主役にもなった西郷隆盛の出身地でもあり、明治政府を樹立した立役者を多く輩出したということでも有名ですね。屋久島や奄美諸島など、美しい自然が見られる島が世界遺産に登録されている一方、鹿児島市内にある幕末の産業遺産も登録。
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4位、北海道(2件)
北海道は日本最北の地であり、太平洋と日本海、オホーツク海に囲まれた大きな島。道内の7割が森林というほどに自然が豊かで、生態系が豊かな知床半島が世界遺産に登録されています。実は縄文遺跡も多く、道内にはさまざまな遺跡も登録。
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4位、青森県(2件)
青森県といえば、本州最北端にあり、海に囲まれた自然豊感エリア。 八甲田山や下北半島など、絶景が広がっているのが特徴ですが、なんといってもブナの原始林が続く白神山地は世界遺産に登録されていることで有名ですね。他にも、三内丸山遺跡など、縄文時代の遺跡も登録。
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4位、秋田県(2件)
秋田県といえば、お米となまはげのイメージがありますが、実は旧石器時代から人が住んでいたというほどに歴史の深い地。ここは日本でも有数の自然が豊かな土地で、青森との県境にある白神山地や縄文時代の遺跡など、世界遺産は2件登録されています。
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4位、東京都(2件)
首都である東京に世界遺産があるイメージはあまりないと思いますが、意外なことに2つも世界遺産があるのです。近代建築の三大巨匠の一人、ル・コルビュジエが設計した国立西洋美術館は世界的には有名で世界遺産にも登録。一方、23区から南東へ約1000kmの位置にある小笠原諸島も世界遺産に登録されています。
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4位、静岡県(2件)
静岡県は西は浜名湖から駿河湾、東は伊豆半島と雄大な自然が広がるエリア。なんといっても標高3776mの富士山が静岡のシンボル的存在で世界遺産に登録されていることでも知られますね。あと、伊豆の国市の韮山に残る「韮山反射炉」は、大砲を鋳造していた実用炉として、幕末の産業遺産として登録。
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4位、広島県(2件)
広島県は、かつて西側は安芸国(あきのくに)、東側は備後国(びんごのくに)と呼ばれたエリアで、中国地方の中心でもあります。平清盛が安房国の国守であったことから、宮島には厳島神社が建造され、これは現在でも広島を代表する神社となりました。1945年に世界で初めて原子爆弾が投下され、その悲劇を伝える原爆ドームと平和記念公園は今でも市民に大事にされています。
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4位、福岡県(2件)
福岡県は九州でも北東に位置し、古くから大陸との交流があり、日本の玄関口のような役割を持っていました。日本の近代化に貢献した八幡製鉄所があり、ここは世界遺産として登録。玄界灘に浮かぶ沖ノ島は、宗像大社三社の一つ・沖津宮があり、沖ノ島に関連した施設や神域も世界遺産として有名です。
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4位、長崎県(2件)
長崎県は九州でも最も西側に位置し、古来から外国との交流が多い地で、江戸時代は長崎市に出島が置かれるほど。それもあり、日本でも海外の文化がイチ早く入るエリアでもあり、キリシタン関連遺産も各地に点在。明治時代になると造船・鉄鋼・炭鉱などの産業も発展したという背景もあり、最近人気の軍艦島も世界遺産として登録されています。
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4位、熊本県(2件)
熊本県といえば、西は天草諸島、東は阿蘇山など、自然豊かなエリアです。三池は現在の福岡県大牟田市と熊本県荒尾市にまたがるエリアで、江戸時代から炭鉱が存在し、近代まで活用されたことから世界遺産に登録。他にも天草の崎津集落もキリシタン関連遺産として登録されています。
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4位、沖縄県(2件)
沖縄県は、日本の南西に位置する島が多く並ぶエリア。かつては琉球王国という独自の国家であり、現在でも当時の城(グスク)が今でも残っています。
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15位、栃木県(1件)
栃木県は関東の北部にある内陸県で、日光や那須など、昔ながらの避暑地があることでも有名。栃木の世界遺産というと日光東照宮のイメージがありますが、もちろんここは世界遺産にも登録されています。
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15位、群馬県(1件)
群馬県は関東の北西部にある内陸県で、草津や伊香保など100箇所以上も温泉があることでも有名ですね。群馬の世界遺産というと富岡製糸場のイメージがありますが、他にも田島弥平旧宅、高山社跡、荒船風穴といった関連遺産も世界遺産に登録されています。
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15位、富山県(1件)
富山県は北陸地方の中でも「越中」と呼ばれ、江戸時代は加賀藩の領地であったことから、現在の石川県とも文化の繋がりが強いエリア。世界遺産の合掌造り集落は岐阜の白川郷が有名ですが、富山にも2箇所登録されています。
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15位、山梨県(1件)
山梨県は日本最高峰の富士山だけでなく、八ヶ岳や南アルプスなど、山に囲まれたエリア。河口湖や山中湖などは避暑地として人気のスポットです。 山梨の世界遺産というと富士山のイメージがありますが、それに関連した神社や湖など、さまざまな構成資産が登録。
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15位、岐阜県(1件)
岐阜県といえば、ほぼ日本の真ん中にあり、南部の美濃地方と北部の飛騨地方とは気候が大きく異なります。北西部に位置する白川郷は59もの合掌造りの家屋が世界遺産に登録され、現在は日本人だけでなく、外国人旅行者にも人気。
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15位、三重県(1件)
三重県といえば、紀伊半島の東側に位置していて、美しい海岸が広がるエリアでもあります。天照大神を祀る伊勢神宮があるために毎年多くの参拝者が訪れ、伊勢から熊野を結ぶ伊勢路や和歌山県新宮市から田辺市まで熊野三山を経由する中辺路が登録。
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15位、滋賀県(1件)
滋賀県といえば、琵琶湖。なんと県の面積の6分の1を占めていて、水運交通が盛んだったことから、陸上交通の要衝で、東海道や中山道、北陸道が合流する場所でもありました。比叡山(標高848m)は古くから山岳信仰が盛んな地で、山の東側にある延暦寺は、「古都京都の文化」に登録されています。
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15位、京都府(1件)
794年に平安京に遷都してから、長らく日本の中心であった 京都。現在も各地に神社や寺院、庭園などが多く残り、世界でも評価されています。「古都京都の文化財」は京都府京都市と宇治市、滋賀県の大津市にまたがって、17もの遺産から構成。合計で198の建造物と12の庭園によって構成され、これらは10〜17世紀に建造されたもの。
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15位、大阪府(1件)
古墳は関西地方を中心に多く建造されましたが、大阪府の堺市の百舌鳥(もず)と藤井寺市と羽曳野(はびの)市にある古市には45件49基の古墳が点在し、これらがまとめて登録。特に日本最大の古墳である大仙陵古墳(仁徳天皇陵)が最も有名ではありますが、これは古墳時代中期のもので、最盛期に建造されたと考えられています。
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15位、兵庫県(1件)
兵庫県は、関西でも最も西側にあり、瀬戸内海と日本海に挟まれたエリアで、国際都市・神戸が県庁所在地で関西でも有数の繁華街です。17世紀に建造された姫路城は街のシンボルであると同時に、日本の城塞建築の中でも最高傑作とされるお城です。
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15位、和歌山県(1件)
和歌山県といえば、 紀伊半島の西側に位置していて、南紀白浜で有名な景勝地が多く点在するエリア。その中でも日本有数の霊場・ 高野山や、古くから信仰されている熊野三山といった紀伊山地の霊場だけでなく、熊野古道といった参詣道も多く登録されています。
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15位、島根県(1件)
島根県といえば、中国地方の北部に位置していて、出雲地方、隠岐地方、石見地方と3つのエリアに分かれています。島根県大田市にある石見銀山は、戦国時代後期から江戸時代前期まで繁栄した日本最大の銀山の跡地。現在の石見銀山は、標高600mもの山々の間の渓谷沿いに遺跡が残っています。
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15位、山口県(1件)
山口県は本州最西端にある県で、瀬戸内海と日本海の両方に面している珍しいエリア。下関は北九州市と面した大都市ですが、最近は角島や秋芳洞など、絶景スポットにも人気が集まっています。県北部にある「萩城下町」は武家屋敷や商家などの景観が見られ、松下村塾は幕末・明治初期に活躍した人物が学んだという、彼らの原点的な場所。
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15位、佐賀県(1件)
佐賀県は九州の北西部にあり、江戸時代に存在した佐賀藩と唐津藩が基盤となっていて、唐津や伊万里、有田など陶磁器の産地として知られます。県庁所在地のある佐賀市・川副町にある三重津は、筑後川の支流である早津江川河口に位置し、1858年に佐賀藩によって海軍所が設立。ここには造船所と訓練所が存在していました。
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世界遺産マニアの結論と感想
奈良県は飛鳥時代や奈良時代の中心地だけあって世界遺産が1番多いというのは納得ですが、意外にも岩手県と鹿児島県も同率1位なんです!もちろん、たまたま構成資産が入っていたということもありますが、3つもあるのは魅力ですね。というのも他の県は大体1〜2件で、しかも世界遺産がない県ですらあるので、世界遺産が3つあるだけで奇跡と言えるでしょう!
※こちらの内容は、世界遺産マニアの調査によって導き出した考察です。データに関しては媒体によって解釈が異なるので、その点はご了承下さい。